野田「勝負前から諦めてる訳じゃ
ないのがわかって安心したよ」
魂輝「そんな教育受けてません」
どれだけ全力でやっても・・・
負けるかもしれない。
弱いから。
だから不安になる。
チームは総合力で戦う事になる。
その為に最適を選ぶのは当然の事。
守達が選んだチームの最適は・・・
パターン化はできず現場判断でやる。
期間の短さや人生の勝負経験から
そうなる事は予測できていた。
それでどこまでやれるか見たかった。
それが俺の思惑だったから。
道場のみんなと一緒にやらせても
結果は見えててつまんないから。
野田「まー。わかったよ。
もうすぐ大会だから体調管理は
整えておくようにしときなよ」
魂輝「ええ。わかりました」
野田「ごちそうさま。ご飯
美味しかったよ。ありがとう」
魂輝「どういたしまして」
ガチャッ・・・
守「ただいまぁー。あれ?
タマぁ。先生来てんの?」
帰ろうとした頃に守が帰ってきた。
野田「お帰りー。守」
守「あれ?ご飯食べてたん?
先生。もう帰る?」
野田「ご飯食べたしなー。
そろそろ帰ろうと思ってるけど」
守「ちょっと待ってて。すぐに
制服だけ着替えてくるから」
野田「???いいけど」
魂輝「僕は守のご飯用意します」
守は慌てて部屋へ着替えにいった
魂輝は守の晩御飯を用意した。
守がリビングに戻ってきた時・・
そこにはノートを持ってきていた。
野田「なに?そのノート」
守「ちょっと見てほしくて」
まさか戦略とか戦術か?と思った。
使わないって言ってたけどなー。
と思って中を見た。
中身は違ってた・・・違ってたが。
中身を見た時驚いた。
風水?バレーに風水って事か?
みんなの五行が書いてる。
野田「これ五行?なんでや?」
五行とは陰陽五行説の事であり
簡単に言えば木、火、土、金、水の属性に
分かれ「相生」と「相剋」というそれぞれの
属性同士がお互いに影響を与え合うという考え方。
相手の要素を補って
強める影響を与えるものを「相生」
相手の要素を抑え弱める影響を与えるものを
「相剋」という。
守「風水の力でもなんでも使わんと
接戦にもつれこんだ時ほんの少しの
差が必要やから。大変やったよ」
野田「図書館行ってたって聞いたけど
五行のこと調べてたんか?」
守「それもあるけどバレーのルールを
覚えてたくてそれで行ってた」
まさかの予想以上の行動だった。
守は風水の力まで使おうとしていた。
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