理子「全然わからへんけど。
ただ・・男同士っていいね」
司「そう?」
理子「うん。羨ましい。
女じゃ入っていけない部分」
守「真剣にやってるからな。
しょうもないことでも」
司「じゃあ明日さ。学校で
僕もバレーの話ししとくわ」
守「悪い。頼むわ」
守君は僕に助けを求めてた。
うまく言えないから・・・
そして翌日・・・
司「・・・っていうわけ」
有山「う~ん・・・」
僕も一通り説明はした。
今頑張ってやってることも。
司「両方中途半端にやって
しまって結果も中途になるから
本人はやれないってことやけど」
守「そーいうこと」
完全に僕が代弁していた。
守君は合間であいづち打つだけだ
仁木「でも文化祭でしょ?
市民大会って行くの無理やんか」
司「そこらへんはどうにかする」
実はもう策は先生から教えて
もらっていた。
文化祭にも出席して市民大会にも
ちゃっかりと行く手段と方法を。
守「足りないのはベースやろ?
軽音部行って掛け持ちで手伝って
もらったらええやんけ」
仁木「それやとやる意味ない。
宮城さんもそう思うやんね?」
理子「あたしは~。今回は信念が
あって断ってるのわかってるから」
有山「沢田君がおらんかったら
俺らバンドやりたくないねんよ」
守「とにかく今年はやらない。
去年文化祭のバンドなんてって
言ってなめてたやんけ」
仁木「それは・・・」
守「そんな熱心になってまで
やるもんじゃないでしょ?
ライブハウスでやればいいねん
文化祭のバンドはあくまで有志。
今年は何があってもやらないよ」
有山「じゃあ・・・来年は?
来年やったら出てくれる?」
守「先の事はまだなんとも言えん
けど・・・来年は最後やしやるかな」
有山「じゃあ・・・じゃあ来年やろう
それだけ約束してほしい」
仁木「ちょっと。有山」
守「あぁ。約束するわ。悪いな。
来年なってしまって」
有山「いいよ。今年は諦める。
その代わり来年は・・・やろう」
守「おう。ボーカルは宮城な」
理子「えっ?まぁいいけど」
来年はやる。それは約束した。
それから僕らはバレーに集中し
練習試合でも考えて考えて戦った
結果は負け続けたけど・・・
ギリギリの戦いまで持っていけてた
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