バイトが終わって理子を待ち
一緒に家へ帰っていた。
理子「ねぇ。司ぁ~」
司「なに?」
理子「バレーどうなの?」
司「相変わらずやで。弱い」
理子「ふーん」
司「なに?どうしたの?」
理子「バレーの方が大事
なんかな?って」
司「理子も大事やで」
理子「そうじゃなくて。
沢田君にしてもバンドより
バレーの方がいいんかなって?
去年少しやけどバンドやってて
すっごい盛り上がってたし」
司「バンドやる方がいいと思う
見ててバレーも一緒にやってて
それは間違いなく言える」
理子「それやったら・・・
バンドやらへんもんかなぁ?」
司「普通はやるやろうね」
理子「じゃあなんで?」
司「さぁ?わからへんよ。
そこまでは聞く気ないから」
理子「聞いてみてよ」
司「聞けないよ。聞いてしまったら
他のママさん達にも影響しそうや。
守君抜きでも戦えるほど強くないし
精神的にも揺らぎやすいんやから」
理子「・・・そうなんや」
ピリリリリッ・・・
帰る途中に電話が鳴った。
相手は守君からだった。
司「今から?うん。わかった。
じゃあ駅で待っておくわ」
理子「なんて?」
司「守君が今日のバンドのことで
話しがしときたいってさ。今から
駅前で待ち合わせした」
理子「あたしも行っていい?」
司「いいと思うよ。ただ家には
ちゃんと連絡しとって」
僕も理子も家に電話して少し
守君と会って話してから帰ると伝えた。
駅前に行くと守君がバイクで来てた。
すぐ近くのファミレスへ入った。
守「あ~。どっから話そうか」
司「どしたの?そんな悩む?」
守「しつこくてな。なかなか。
宮城。お前なんとかしてくれや」
理子「は?あたしまず誘われても
ないしなんとかできる訳ない」
守「そやねんなぁ。俺がやれば
宮城もやるって思ってるみたいや」
司「ボーカルは理子じゃないと
務まらないもんね」
守「まぁそれもあるけどな。
実は今日あいつらに話してんや。
・・・市民大会のこと」
司「えっ?まじで?」
理子「それがなんかあんの?
あたしも知ってるけど?」
理子も知ってるけど・・・
理子にはまだ同じ日にある
って事を伝えてなかった。
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