司「失礼しまーす」
須磨へ戻った僕達は体育館へ
行ってママさん達と合流した。
そこでは練習に真剣に励んでいる
ママさん達がいた。
桐谷「あらー。お帰り」
増山「みんなー。ちょっと休憩しよ。
茶菓子あんねん。食べよう~」
戻ってみんなで休憩する。
お茶菓子を食べながら色々と話をした。
司「・・・というわけです」
守「相手に実力を出させずに
いかに勝ちに繋げるかでやらないと
なかなか勝ちには持っていけない」
魂輝「こちらも最低限の実力を
持つ必要はありますけど」
桐谷「??」
増山「??」
ママさん達は理解できなかった。
そりゃあそうだろうと思った。
なので・・・
司「ちょっとやりましょうか。
簡単な形でやってみましょう」
コートの中に僕達3人が入って
反対コートに3人入りラリーをする
司「せっかくトス上げるんですから
相手のタイミングずらしましょう」
僕は軽くジャンプをしてトスを上げた。
増山「・・・えっ?」
相手コートはタイミングが取れない。
ほんの数秒悩みが生まれ反応が遅い。
そこへ守君が軽くアタックを打った。
増山さんの正面に軽く。
増山さんがレシーブをする。
僕らはブロックに備える。
アタッカーの動きとセッターの
動きが一致して丸分かりなので楽だ。
簡単にトスの上がり先が見えた。
桐谷「えっ?なんでそこにいるの?」
桐谷さんがアタックする時に僕と守君
の2人で2枚ついて止めた。
バシイイン・・・トンットン・・・
司「見え見えですよ。トスの先と
アタックのタイミングが・・・」
桐谷「なんで?勘?」
司「いえ。フェイクが何もないので
簡単なだけです。僕ら午後から色々
見せてもらってやって気づきました」
魂輝「バレーって・・・汚いですよ。
綺麗なバレーじゃ勝てないです」
実力じゃあ僕らの方がママさん達より
も低い。バレーの基礎がない分差がある。
けど僕らは違う部分の差で埋めた。
ということがわかってもらえず・・・
桐谷「それは違うと思うよ。
バレーはスポーツやから正々堂々と
やらないといけないと思う」
増山「うん。試合やっててもどこも
汚いことなんてやってきてないもん。
あたしらが下手やから負けてるだけで
やっぱりうまい人は上手やし」
司「・・・」
守「・・・」
ダメだ。これじゃあ勝てないと感じた
相手は年上だし・・・対応が困る。
なにより論争に入ってしまったら
時間の無駄でしょうがない。
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