守「俺と少しだけポジション
変わってみーへんか?」
司「えっ!?」
僕は驚いた。急になんで?
守「たぶん・・・司の考えは
今の段階では違う。俺のトスが
下手くそなんもあるけど見てて
アタックはもっと汚いやり方が
いっぱいあると思うねん」
真一「ほう」
光男「そんなあったかな?」
司「でも・・・守君がトスで
試合を制してくれた方が・・」
守「いや・・・違う。バレーの
本当の司令塔はセッターやない。
レベルが高かったらセッターやけど
本当の司令塔はたぶんセッターでは
ないと思うねん。正しいとは思う。
でもセッターじゃない気がする」
守君はまだ確証が得れていないので
まとまってないみたいだったので
魂輝「司。お願いです。次のセット
は守の好きにさせて下さいです」
真一「・・・」
次のセットを取られると負けるが
魂輝君は僕に頭を下げて頼んだ。
司「うん。それはいいんだけど・・
僕・・・セッターできないよ?」
もちろん魂輝君に頭を下げられなく
ても守君に任せるけど僕がセッター
の練習などろくにしていないので
そっちで不足になる部分があった。
光男「じゃあセッターは真一か?
とりあえずそれでいってみるか?」
真一「いや。司がやればいい。
ただトスを高く上げるだけや」
光男「おいおい。ええんか?
次のセットとられたら負けやぞ?」
真一「さっき変則的になった時に
司の対応力とトス見てそんなにも
ダメやとは思わへん。ここは後輩の
好きにさせてやろうやないか」
先輩達は僕らの考えでさせてくれる
だからこそ僕らは先輩の指導に従えた
そして第3セットが始まる。
サーブは僕達からだ。
真一さんがサーブをして相手は
軽くレシーブをしてアタックしてくる
バシイン・・・
僕らもかなり反応できるようになり
ブロックはたまに当たるようになった
でも相手はブロックした後に拾うので
こちらのコートに返ってきた。
それを見て僕と守君の位置が変わる。
田畑「なんや?セッターちゃうんか?」
相手チームが僕らの動きを見て注意する
セッターが変わる事も考えに入れていた。
光男さんがレシーブを僕に返す。僕は
トスを高く上げ守君の方向へ。
守君が合わせて飛ぶ。ブロックは2枚。
ブロックの相手の方が高い。
守「やっぱりや。いけるかっ」
ビッ・・・トントン・・・
守君はボールを相手の手ではなく腕の
外側に当てて相手のコート外に落ちた。
ブロックアウトで僕らに1点が入った。
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