真一「飛ぶフリで相手が
かかればいい。でもフリ
ぐらい簡単に見抜ける。
俺ら最低限の行動心理学
を中学高校でやってるから
騙せない奴は実際させる事で
一緒に釣って騙すしかない
反応遅らせるっていう事は
選択肢をいっぱい与える事や
実際飛ぶフリでいいやつが
飛んでてどっかでBクイック
がきたら完全に反応できん。
そういうのを相手との試合で
作り上げて25点3セットを
先に取った方が勝ちやろが」
田畑「俺は・・お前みたいに
頭よくできへん。先生に
言われた通りやってきて
上手くなっただけやねん」
真一「指導者の問題ってか?」
田畑「あぁ・・・お前みたいに
自分でなんでもやってきた訳と
は違う・・・普通はそうや」
真一「アホ言え。俺らの指導者
はガキの頃から色々危ない事を
させてこられてこうなったわ。
なぁ光男。」
光男「はははっ。そやな~。
幼児虐待に教育放棄。他にも
怪我をさせるような事とか
いらん事ばっかやらされてた」
田畑「・・・えっ?」
真一「あぁ。ちなみに美智子も
同じ指導者で育ってきてるから」
田畑「ええっ?城野さんも?」
他の人もざわつきだす。なんか
羨ましがってるみたいだった。
真一「つーか。俺ら負けたら
美智子に合コン頼もうと思ってて
もう話しついてんねんけどな」
田畑「ちょっと待て。めっちゃ
レベル高いんちゃうんか?」
真一「低いんがよかったか?
俺らはそんな簡単にこの試合を
お前らに頼んだつもりはない。
せやから相当のレベルは用意を
してるつもりや。足りないか?」
田畑「なんやねん・・・いつも
みたいに遊び半分ちゃうんかいや
なんで・・・お前は・・・」
真一「自分の為やないからな。
後輩の為やから当然やろ。
もっと真剣にやってくれ」
真一さん達が話している間に
光男さんに美智子が何か聞いてた
光男「あぁ。女子や。途中から
女子だけ小学生で募集してきたから
最初は差があったけどもう幼馴染で
美智子はモテテ人気あんねんや」
司「あー。そうなんですかぁ。
でも道場の女子ってけっこう
きつくありません?」
光男「そうやなぁ。しんどいなー。
わがままやしうっさいし。お前らの
代も同じ感じなんかもなー」
美智子さんの話をしている時に
体育館のドアが開き女性が中に
入ってきた。
美智子「こんにちわぁ~。
光男。試合ってどうなってんの?」
光男「いまやってるとこや。
まだはじまったばっか」
美智子「へ~。そうなん?
で後輩ってその子達?」
僕らは美智子さんに挨拶をした。
そして黙って会話を聞いていた。
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