第1384話　流れ

真一「大丈夫か？司？」

司「はい。大丈夫です」

真一「ジャンプサーブは
レシーブしにくいけどミス
もしやすい。今のでも相手
のサーブミスで終わった」

司「はい。助かりました。
次なら反応できそうです」

真一「そうか。レシーブが
うまくできんでもいいから
サービスエースはさせない
でほしい。流れが変わる」

司「はい。それならやれます」

これで得点は３対０。
サーブ権はまたこっちになった

サーブは魂輝君だった。
軽くフローターサーブを打つ。

相手はレシーブしてセッターに
球を返した。

相手のアタッカーが２人飛ぶ。

守「２人も飛ぶ？なんや？」

僕らは対応ができない。
真一さんと光男さんは１人づつ
１枚でついて合わせてブロック
に飛ぶ。

トンッ・・・
トスがあがる。上がった場所は
飛んだ２人じゃない。オープン
で上がっていた。その先には

司「バックアタック・・・」

僕らはアタックに備える。
だって相手はフリーだ。

フリーでボールにタイミングを
合わせてきていたのがバック
アタックで打ってきた。

球は守君の方へやってきた。

ドシインッ・・・

ボールは高く上がって相手の
コートへ返っていった。

もう一度相手のアタックが来る
セッターがトスを上げオープン

そこには真一さんと光男さんが
２枚で走って止めにいき止めた

真一「田畑ぁ。お前センスないわ
今のオープンしてどうすんねん」

真一さんが少しいらついていた。

田畑「オープンは基本やんけ。
クイックで反応されるんやから
オープンで外そうと思うやろ」

真一「流れ見てるか？お前らは
いまだ主導権得れてないんや。

バックアタックも打ってそれを
拾って１点阻止した球を俺らが
簡単に与えさせると思うか？

お前らがまずやらなあかん事は
確実に１点をとることやろ？

実力差考えたらそっちが上や。
それでなんで点がとれへんねん

まず１点とることなんて教科書
にのってないからか？

こっちは後輩達の練習ならん」

田畑「じゃあ・・お前やったら
今の攻撃どうしてるよ？」

真一「左オープンと見せて
アタッカー飛ばす。実際は
バックトスのＣクイックで
ブロックの反応は遅れる。

それで決まらなくても次の
攻撃にＣクイックでアタッカー
飛ばしてオープンのアタッカー