次もこちらの攻撃。
サーブを簡単に打った。
相手チームは簡単に返して
セッターがトスを上げまた
オープンで打ってきた。
今度はブロックが1枚。
正面後ろに僕ら3人。
残り2人はサイドに散る。
相手チームの方が高い。
ブロックよりも高かった。
僕らはアタックが来ると
判断しすぐに構えた。
バシイインッ・・・
司「きたっ」
球は僕の真横に飛んできた
片手を伸ばして球を当てた
司「くそっ・・・」
球は上に上がらず少し
浮いただけ・・・
これじゃあ意味がない。
魂輝「オッケーですっ」
魂輝君がフォローへ来てた
落ちそうな球を拾ってくれて
高く球を上げてくれていた。
光男「今のよく拾ったなー。
よく点を与えなかった」
光男さんはレシーブで相手の
コートの奥側へ返していた。
田畑「ちっ。今のがなんで
決まらへんねん・・・」
もう一度攻撃が来る。
今度はAクイックできてた。
セッターの真一さんが反応し
ブロックは1枚。
バチイインッ・・・トンッ
真一さんが完璧に止めた。
確かにクイックは1枚で完璧に
止めていた。
相手チームは驚いていた。
ショックの表情が隠せていない
真一「田畑ぁ。お前バカやろ?
今の流れでオープンの後に
Aクイックなんて選ぶか?」
田畑「どうみてもクイックやろ
普通は選ぶやろ。オープンの後
見せてないクイックやったら
決まる確率が高いやろうが」
真一「そやな。セオリーかもな
セッターとしては正しいやろな
スポーツマンとしても正しい。
実力もそっちが上やねんから」
田畑「なんやねん。何が言いたい」
真一「それじゃ流れが見えてない。
今のはもっかいオープンでよかった
ブロックの上完全に越えてたから。
ゲームの序盤で今の流れからして
止められたらあかんクイックを出す
必要はまだなかったはずやろ。
お前のバレーは6人でやってるな」
田畑「あ?6人でやるもんやろが。
お前の勝負論は難しいねん」
真一「こっちは6人でやってない。
12人でやってるからその違いや」
田畑「は?何言ってんねん」
田畑さんはキョトンとしていた。
真一さんの言う事がわかっていない
まぁわかるわけがないだろう。
僕らも試合前に聞かされてたけど
それは中学生の頃先生に教えて
もらってた事の応用だから。
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