第1381話　いきなり

??「手加減せんからな。
こっち勝ったら女紹介やぞ」

真一「わかってるっての。
田畑はいちいちうっさいな。
それより少しハンデくれ」

田畑「あ？ハンデ？
どんなハンデや？」

真一「そっちはサーブ権あり
でこっちはサーブ権無し１点

戦力差ありすぎるし頼むわ」

こっちは１回決めれば１点入る。
相手は相手にサーブ権があって点
を決めればやっと１点が入る。

田畑「それだけか？それだけやな？
それだけやったらハンデやるわ」

真一「おう。それだけや。じゃあ
サーブ権はこっちがもらうな」

田畑「おう。それもつけたるわ。
３セット先取で勝ちやぞ？」

真一「あぁ。わかってる。
そんじゃあやろうか」

先に３セット取った方の勝ち。
いきなり試合が始まりだす。

最初は僕と守君と魂輝君は
レシーバーの役目で真一さんと
光男さんと無理やり手伝わされ
ている義信さんが前衛だった。

守君のサーブから始まる。
普通にフローターサーブで打つ

ボンッ・・・
相手に球を簡単に拾われて
セッターにボールが返った。

ヒュッ・・・

セッターがオープンで上げる
上がった所へブロックが２枚。

僕達はアタックに備えて脱力し
アタックの反応に集中した。

バチイインッ・・・

ブロックの指に当たって勢いが
弱まりボールが飛んできた。

司「オーライっ」

僕がボールを拾う。レシーブで
高めにボールを上げた。

司「あっ。ちょっとミスッた。
でも・・・高めでええんやんな」

試合が始まる前の打ち合わせで
僕達は言われていた。

球が上手く返球できんでもいい。
ただし返球は高く上げてくれと。

セッターの位置からは少し
返球がずれてはいるが・・・

真一「オッケー。オッケー。
それでええぞ～」

落下地点に真一さんが走ってくる
そして・・・ジャンプをして低く
直線的なトスを送った。

そのトスに向かって光男さんが
走ってきてアタックを打った。

フリーでアタックを打って決まった
ブロックが追いつけてなかった。

光男「よっしゃあ～。１点目～」

真一「さ～てと。いきますかぁ」

司「すごい」

守「確かに・・・武術や」

魂輝「外して・・・打つ。
間も・・・とりますか」

体言されて見方が変わる。
まともなバレーとは違ってた。