守「普通に勝つ事ができない
ならどう勝つんですか?」
光男「相手に100%の力を
出させないことを考える。
精神削っていくのが基本や」
司「精神を削るって?」
光男「相手が嫌がることしたり
思ったような展開にさせない
ようにしてると削れてくる」
守「集中攻撃とか?」
光男「嫌やったんならそう。
ただ俺らがやったんは集中攻撃
したくてしてへんかったけどな
拾えるまでやらせてただけや」
司「そうなんですか?完全に
嫌がらせやった感じですけど」
光男「あの先はあったからな。
そっからが嫌がらせやったけど
そこまでやる手前で終わった」
魂輝「奥の手を出すのならさらに
奥の手を隠せってことですか」
光男「そうそう。わかってるやん
混乱させるのも精神削る一つや」
魂輝「なるほどです~」
光男「虚と実を使い分ける。
虚は何回失敗してもいいけども
実はたまに使った時には必ず
決める必要があるけどな」
守「次の技の布石になるから
・・・ですか?」
光男「そうそう。分家やから
さすがに理解早いな。失敗は
うまく使わないとな」
司「失敗をうまく使う?」
守「失敗してもなにかあると
思わせたりすれば失敗じゃない
大事な場面での大技の布石にも
なるし使い方ひとつで状況が
変わったりすんねん」
光男「実力勝負で相手を完全に
抑えれるなら失敗は不必要や。
でも相手の方が強いなら全力を
封じる為に失敗は使えばいい。
勝ちに繋がるには失敗も使う」
司「わざと失敗するって事?」
光男「違う。その時起きた失敗
をどう使うかはその時の現場で
考えて使う。わざとの失敗は無駄」
司「じゃあ・・・まとめると
100%の力を出させないのと
失敗を使うってことですか?」
光男「勝つことだけを考える。
っていうのが基本の上やけどな
それと・・・もうひとつある」
司「もうひとつ?」
光男「言い方は難しいねんけど
裏技っていうか欺くっていうか
なんて言えばいいんやろう?」
魂輝「どっちですか?」
光男「お前ら左右とも使える?
箸とか上手に使えるレベル?」
利き腕のことを聞いてきている。
守「ほぼ違和感なく使えます」
魂輝「僕も同じです」
司「僕はある程度・・・」
光男「じゃあちょっとやってくれ
ちょっと見させてもらうわ」
料理が運ばれてきたので利き腕
じゃないほうで食べる。
違和感なく食べるので利き腕でも
食べさせられて問題ないと判断された
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