第1365話 練習期間

2025年3月21日

第46部-強制的バレー 認識編-

t f B! P L
司「先輩達は市民大会に
出る時ってどれぐらいの
練習期間があったんです?」

光男「2ヶ月とちょっと。
夏休み終わりに先生に体育館
呼ばれてくじ引きでなった」

僕らと同じだった。

司「2ヶ月とちょっとで
バレー上手くなれます?」

光男「上手くはなれんかな。
やっぱ期間短いし」

守「サーブが・・・俺の手前
で落ちてきてましたよ。あれ
は練習いると思いますけど」

光男「あれは練習したなー。
サーブはフローターサーブと
ドライブサーブだけ練習した

後はトスしかしてへんねん」

司「えっ?マジですか?」

光男「2ヶ月しかないからな
それ以外やっても使えへん」

守「じゃあレシーブは?
レシーブする時もさすがに
あると思うんですけど」

光男「真正面きた時だけな。
それ以外はせーへんよ。
それに真正面きた時に失敗
しても誰も文句言わへんし」

司「言わないんですか?
下手なら逆に狙われたりとか」

光男「チームプレイやから。
狙われるなら狙われた方が
真正面くるからそれでいい。

俺と誰かの間だったら他の人
がとってくれるからお見合い
なることもないしなー」

司「なるほど~」

光男「2ヶ月の練習だけで
どうやって勝っていくか。
って考えたらやる事は決まる。
それは上手くなるっていうこと
ではないねんからな」

魂輝「なにかを捨てる代わりに
なにかの武器を磨く。です?」

光男「それはひとつの答えやな
答えなんて他にもいーっぱい
あるねん。どの答えを選ぶかは
自分で決めていったらええ。
そんでそれを正解にするねん。
先生に教えてもらってるやろ?」

司「はい」

光男「先生は普段適当やけどな。
やってる事と言ってる事は適当
じゃないっていづれ気づくわ」

守「それは俺らのひとつ上の
桁成ってリーダーから教えられて
います」

光男「桁成って誰やろ。わからん
けど。俺らはもう卒業してるから
先生の生徒には戻られんねん。
今は大事にして過ごせよ」

司「???はい」

突然悲しそうに言い出した。
どんな意味だったのか当時は
まだよくわかっていなかった。

野田「おーい。光男~。
俺ちょっと空手の方見てくるから
こっちは後任せるわ~」

光男「ちょっと待ってや先生」

野田「あかん。待たん」

先生はそのまま出ていった。
僕らはぽかーんとしていた。

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