野田「おいお~い。
そっちいつになったら
1点とりにくるんやぁ?」
いまだ1点もとれていない
ずっと同じ状況でいるだけ。
守「そのうちとるよ。
だいたいわかってきたから」
野田「そう?じゃあ期待してる。
こっちは取らさないようにする」
守「そうくるかぁ。やられた」
ブラフをうった守君に対して
先生は信じたふりをしながら
上から潰しにきていた。
ブラフひとつぐらいで動じて
くれる相手だったら楽なのに
その後も僕と魂輝君が狙われ
なかなかうまく拾えないまま
2セット目は終わった。
野田「はい。終了。
2-0でこっちの勝ちやな。
どうや?俺の言ってた意味が
少しはわかったかぁ?」
守「差がありすぎてわからない
単純に実力が違うだけですよ」
司「先生。そんなにバレーが
できるの隠してたんは卑怯や。
経験者やったら経験者やって
ぐらい教えてほしかった」
野田「えっ?俺が経験者?
バカ。違うわ。今まで市民大会
見てただけや。それに俺はこの
1週間アタック練習しただけ」
司「えっ?そうなの?」
野田「できることは限られてる
アタック以外はからっぽや」
守「ブロックは?完全に
止められてたやん。あれは
素人やと思われへんねんけど」
野田「手伸ばすだけやんけ。
上がったところを止めただけや
そんなたいそうなもんちゃう」
魂輝「それで止めれますか?」
野田「止めてたやんけ」
魂輝「そうでした。うーん。
こっちの技術が低かったから
止められたんでしょうか?」
野田「どうだろうな~」
光男「せんせ~い。いいかな?
そろそろ俺ら紹介して下さい」
野田「あっ。悪い悪い。
えっとなー。こいつらお前らの
3つ上の先輩らで・・・」
先生はお互いを紹介してくれた
先輩達は神戸大学や甲南大学に
通っている先輩達だった。
そして僕らが道場に途中から
入ったことも含めて説明して
くれていた。
光男「へ~。本家の師範達の
息子さんだったんですね~」
野田「そうそう。なぜか分家
にきてしまってんな~」
光男「はははっ。お前ら本家
じゃなくてよかったな~。
本家男くさいだけやからよ」
先輩として色々と話せる。
気さくな先輩で楽しかった。
話を聞いていると先輩達も
2年前に市民大会でバレー
に参加していたらしい。
一通り話して落ち着いてから
僕らはバレーの話しに戻った
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