魂輝「先生。点の動き方って
いったいなんなんですか?」
野田「1点の入り方や。
アタックとブロックとサーブ
とサーブミスで点が動くねん
ボールを落としたら点が入る
落とさなければ入らない。
後は司が言ったつまらん反則
ぐらいや。あんま期待できる
得点ではないな」
守「そりゃそうですけど。
ただアタックに繋げる為に
まずはレシーブが必要って
言ってましたよ」
野田「うっさい。3回以内
でアタックすればええねん。
できんかったらブロックで
止めること考えればいい」
守「お~。はぶきましたね」
野田「レシーブが上手くきたら
とか言うセッターは甘ちゃんや。
トスが上手く上がったらとか
言うアタッカーも甘ちゃんやな
だいたいそんな強者的な考え方
でいけるのは実力が均衡してる
場合のとこぐらいや」
先生は現代バレーのほとんどを
否定することを言っていた。
敵は相手に練習通りの力を
出させない為にサーブで崩す。
そのサーブも難しいのであれば
精度は落ちるが上手くいけば
一気に有利になる。
100%対100%に対して
相手の精度を下げる為に色々な
ことをしていったりしている。
それが現代のバレー。
なのに・・・
野田「レシーブがちゃんと
こなくても高くトスしたら
ええねん。そしたらアタック
はできるやろ」
司「それだと攻撃が単調に
なってしまうんじゃ?」
野田「ええねん。おらんとこ
落としたらええだけやから」
守「簡単そうに言うなぁ~」
野田「簡単やからな。そやな
ちょっと練習試合しようか。
言ってもわからへんやろ?」
司「え?練習試合?どこと?
? っていうか僕ら素人やけど」
野田「お前らの先輩なるかな
今大学生やけど連絡するわ」
先生はメールを送っていた。
野田「おっ。いいってよ。
じゃあ来週の土曜日やろか」
いきなり試合の日が決まった
日程だけ決めて先生は帰った
おばちゃん達にもそのことを
伝えると試合ができるという
ことで嬉しがっていた。
そして日にちは過ぎていき
試合の土曜日がやってきた。
僕達がアップをしていると
先生が大学生達を連れてきた
お互い挨拶をすることもなく
各自それぞれアップしていた
先生の方は太極拳をしていた
大学生の連中は僕らの2つ上
の先輩達だった。
アップも終わり整列をする。
そして試合が始まる。
第45部-強制的バレー 基礎編- 完
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