洋平達の話を聞いていると
洋平は空手③を引いたので
空手③のグループで集まり
こうやって集まっていた。
司「③ってなに?」
洋平「よくわかんないです
けど空手は6つぐらいの
グループで出るみたいです
その③が僕らだったんです。
バレーもそうちゃいます?」
守「俺ら引いてへんねん。
せやからよくわからへんわ」
洋平「そうなんですか?
そういえば魂輝もがバレー
って聞きましたけど?」
守「そうそう」
洋平「魂輝欲しかったぁ。
魂輝おったらもっと余裕で
勝てそうやのにな~」
魂輝がバレーになったのが
準2期生は悔しいらしい。
どうもアテにしてたらしい
まぁさすがに気持ちはわかる
司「でもさー。空手の大会やと
さすがに不利じゃないの?」
洋平「そうですねー。でもほら
ルールがあるから絞れますし。
打撃オンリーならオンリーで
それ以外の攻撃はないですよ」
司「それでいいの?もし打撃
以外で来たら困るんちゃう?」
洋平「大丈夫ですよ。相手は
ただのスポーツマンですから。
まぁそれでも空手の試合で空手
だけやってきてるのが相手なので
こっちも必死になりますけどね」
司「必死・・・か」
なんかすごく温度差を感じた
彼らの方が熱意が高い気がした
司「なんか燃えてない?」
洋平「え?そうですか?」
司「うん。僕らは完全にスポーツ
で洋平達は武道っていう違いが
あるかもしれへんけど・・・」
洋平「え?だって勝たないと。
出る以上は勝たないと」
洋平は困惑してたように言った。
出る以上は勝つ・・・
その気持ちが僕らにはなかった。
守「司。俺らが間違ってるわ。
俺らママさんバレーの助っ人やし
洋平達とは目的が違うねんって」
司「そっか。そこもあったか」
守君は僕をフォローしてくれた。
だが・・・洋平は困りながら言った
洋平「ママさんバレーのレベルは
高いんでしょうか?」
守「弱いって言ってたな」
洋平「・・・そうなんですか。
それでも勝ちが見えますか?」
司「うーん・・・無理かな」
洋平「それでも勝たないと。
集団戦で僕らは勝たないと
今まで何やってきた?って。
手札が弱いなら勝ちを探せ。
手札が強いなら勝ちを守れ。
不利だから負けたとか・・・
素人だから負けたとか・・・
あの野田先生が言い訳させて
くれるとは思いませんが」
手札が弱いなら勝ちを探せ。
というのは僕ら分家のこと。
本家と真正面から向き合って
勝つのが難しいので頭使って
勝つという弱者の考え方。
手札が強いなら勝ちを守れ。
分家はどんな手を使ってでも
勝ちをとりにくるので実力で
勝ってるなら勝ちを渡すな。
という強者の考え方だった。
強いから勝つ。弱くても勝つ。
勝った方が強い。という事を
僕らは完全に忘れていた。
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