野田「まぁ俺は今回の結果
について特に言う事はない」
憲吾「・・・えっ?」
野田「ただ知ってほしかった
大人になる前にな。ビジネス
は思った通りにいかんって」
憲吾「・・・」
野田「あーしたらいいとか
こうしたらいいとか最後まで
考えてたのを見てちゃーんと
戦う姿勢見えてたからなー。
もっと諦めるかと思ったけど
心折れてへんかったのを見て
大丈夫やな。って感じたぞ」
憲吾「でも・・結果が・・・
去年の準1期生に比べて」
野田「半分以下やな」
憲吾「そんなに差があるって
俺らダメってことですか?」
野田「そうでもないと思う。
準1期生と準2期生に差を
感じたことはない」
憲吾「・・・でも」
野田「納得いかんようやな。
じゃあ去年の先輩らがやった
こととみんながやらなかった
ことの差だけを教えてやる」
全員「えっ?」
野田「去年のやつらはなー。
宣伝費を使った。つまり・・
広告を作ってビラをまいた」
司「あっ」
守「しまった・・・そういう
手があったんかぁ」
僕らは気づかなかった・・・
海の家に広告なんていうのは
必要ないと勝手に思っていた
だけど準1期生はやった。
よくそこに気がつけたと思う
野田「広告費は売り上げから
出してるから利益自体は低く
なってまうねんけどなー。
利益で見ると今年が63万円
で去年が90万やからそんな
にも差っていうのはない」
憲吾「じゃあ・・・俺らは
あんま負けてないやん」
全員がホッとした。
大きい差がなくて安心した。
野田「今みんな安心した
みたいになってない?」
先生が真剣な顔をしていた。
全員すぐに気を引き締める。
野田「世の中っていうのは
利益よりも売り上げやねん。
売り上げの高い会社ってのが
評価も高いってのが現実や」
司「えっ?利益じゃない?」
守「どういうことやろ・・」
野田「細かく説明すんのも
面倒だからざっくり話すぞ。
会社を運営していくとなると
自己資本と借り入れ金。つまり
どっかが貸してくれるお金を
必要とすることになるねん。
銀行だったり投資家だったり
そういうお金のあるとこな。
ただそういうところがよく
わからんとこに金を貸す訳も
なく財務表やら決算表とかを
提出してもらって見るねん。
その時利益を見ると思うやろ
けど実際見るのは売り上げ。
司。守なんでかわかるか?」
僕達が商業高校だったので
僕らに回答を求められた。
けど・・・高校で習わない
部分の話しなのでわからない
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