憲吾「でも価格下げたら
売上げ減りますよね?」
野田「そやな。利益も減る
でもな。原価と相談しろ」
憲吾「原価と相談?」
野田「原価に対して人件費
と維持費足して一日平均の
販売数出して売値出すねん
うちはみんな無償やからな
値段下げても問題はない。
原価率低いのしかサービス
してへんねんからなー」
司「カキ氷とかかー。
そうやなぁ。氷やもんな」
野田「相手にもよるよ。
カキ氷欲しがってない人に
カキ氷与えてもしゃあない」
守「現場判断って事?」
野田「そうそう。それになー
宣伝費いらん分サービスで
あげても採算は全然合う」
守「なるほど・・・」
野田「働いてればいい。
とは違うねん。これはね」
司「人っていうのは?」
野田「人っていうのは
細かく言えばいっぱいある
そやなー。人で人を集める
みたいなとこがあんねん。
例えば理子ちゃんそうや。
司がここにいるから来てる
そういうことや」
司「えっ?意味わからん」
野田「例えばなー。理子
ちゃんが海の家でバイトを
してたら司は理子ちゃんの
いる店に行かへんか?」
司「行く」
野田「サービスとかって
無視して行くやろ?」
司「うーん・・たぶん」
野田「人付き合いって
言えばただの人付き合い。
でもそれが会社ではそれで
成り立ってる部分がある」
司「なるほど・・・」
野田「俺はね。面倒やから
集客と飲食とサービスを
一緒にやっただけやねん。
あっ。その次っていうのは
サービスと付加価値の事ね」
憲吾「付加価値?」
野田「そこにしかない何か。
この店でしか味わえない何か」
守「もうちょっと具体的に」
野田「雰囲気や」
憲吾「雰囲気?」
野田「この店ってなー。前に
覗いた時も今日もそやったけど
普通で楽しそうじゃなかった。
そんな海の家は入りたくない」
司「あっ。それっ。前に僕が
居酒屋の海の家で感じた違和感」
野田「おっ?どうした?」
司「前に客引きしてる時に
居酒屋の前通ったんやけど・・
人はいっぱいおったけどそんな
楽しそうに見えなかってん。
羨ましくは見えなかった」
野田「そうそう。それは
付加価値の部分やな。よく
気づいたな。司。観察力
高くなったやんけ」
司「だからといって・・・
どうしたらいいのかって
いうのはわからんけど」
言うのは簡単だけど・・
実行するのは難しい。
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