そして時間は10時になり
いよいよ開店の時間になる
憲吾「メニュー出すから。
看板全部持っていってー」
司「はーい。わかったぁ」
僕と魂輝君で看板を出す。
まだビーチはガラガラだ。
魂輝「憲吾。僕は何を
どうしてればいいですか」
憲吾「タマは出汁巻き玉子
が入ったら全部作ってくれ
それ以外は普通のメニュー
を作ってってほしい」
魂輝「了解ですっ」
守「僕は何を?」
憲吾「適当に任せる。司と
守は様子見ながら足りない
と思うとこ入っていって」
守「ええんか?それで」
憲吾「いい。現役のバイト
経験者に言う事はない」
基本は僕が厨房。
守君はホールだけど
自由に動いていいと
いうことだった。
10時半ごろになって
どんどん人が増えてきた。
表では他の店の人が出て
呼び込みをしていた。
守「呼び込みしてるぞ。
こっちも行った方が・・」
翔子「あかんって」
呼び込みにはルールが
あって縄張りがあるらしい
相手のシマでの呼び込みは
ルール違反という暗黙の
ルールがあった。
これを破ると全部の店から
批判され潰されてしまうので
どこのお店もやらなかった。
守「なるほどなー」
翔子「もうちょっとしたら
もっと増えてくるから。
そっからが勝負かなっ」
守「そやなー。この場所は
まだええ方やしなー」
徐々に人が増えてくる。
カップルや男同士の団体。
女同士の団体とか色々と。
みんな一度通り過ぎてから
戻ってきたりしていた。
翔子や他のみんなも
頑張って呼び込みをしてた
だけどなかなか入らない。
高校生の若いとこになんて
ろくに入ってこない。
20歳ぐらいの若い人は
居酒屋の方に流れていた。
守「ちっ・・・」
ホールで待っていた守君が
呼び込みへ向かい出した。
どこの海の家にしようかと
悩んでいる2人組の女性に
声をかけにむかった。
少しすると・・・連れてきた
守「新規2名様でーす。
よろしくお願いしまーす」
憲吾「いらっしゃいませー。
お荷物お預かりしますね」
初のお客さんが来た。
守「司ぁ。ちょっと来い。
鉄板表出して表で焼け」
司「えっ?なんでよ」
守「効率悪いねん。タマぁ
お前もこっち来てやれ」
僕と魂輝君は守君に言われ
鉄板焼きとカキ氷など簡単
なのは表にもっていって
それの担当になった。
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