第1277話 恐怖

2024年11月25日

第43部-冷たい恐怖-

t f B! P L
司「・・・本物やんか」

守「あいつ・・・初めて
撃ったんとちゃうぞ」

司「なんでわかんの?」

守「一回撃った銃は・・
弾痕が残るんや。それを
処分せんと置いとったら
後々足跡辿れるねんや」

司「だからすぐ処分?」

守「あぁ。くそっ・・・
改造エアガンぐらいやと
思っておきたかった」

状況が収まったのを見て
守君はまた動きだした。

僕は・・・腰が抜けて
足に力が入らなかった。

司「怖い・・・怖いよ」

怖くてしょうがなかった

一瞬で全てを失うような
恐怖が全身を包んでいた

雨蛇「じゃあ僕は帰る。
もうこんな失態は二度と
起こさないようにして。
和真と祥吾だっけ?」

和真「はいっ」

祥吾「はいっ」

雨蛇「君達が負けたら
全部失ってくんだからね

何も守れない強さなんて
まだまだアマチュアだよ

王欄の恥になんのか誇り
になんのかは結果だけね

それだけ。俺からはね。
じゃあ帰る。俺は明日から
適当に海外行ってくるから
みんなは地下に潜っておく
ように伝達よろしくね」

雨蛇はそのまま帰っていく
そこへ守君が追いついた。

守「雨蛇ぃっ」

雨蛇「んー?なに?こっち
はもう用ないんだけど」

守「俺ら負けてへんからな
次揉めた時あれば決着や」

雨蛇はキョトンとしていた
軽く笑ってこう言った。

雨蛇「揉める事ないように
祈っておくよ。怖いから」

雨蛇は守君に手を振って
車に乗り込んで帰った。

守「・・・雨蛇か。
読めへん奴や・・・」

守君は僕の方へ戻ってきた
僕の様子を見て手を伸べて
肩を貸してくれた。

司「ごめん・・・怖くて。
僕・・びびってしまった」

守「あぁ・・・俺もや。
恥じんでええからな」

それからは黙って歩く。

僕らは王欄の横を通り過ぎ
バイクのとこに向かった。

王欄「もし・・・街で俺ら
に出会っても無視してくれ

俺らもお前ら無視するから」

守「あぁ・・・わかってる
俺らとお前らは交わらない
それでいいんやろ?」

王欄「あぁ。それでいい。
こっちから喧嘩は売らん」

表と裏は交わらない。
どちらからか揉めてこない
限り交わることはない。

それを王欄は裏からは
揉めてこないと宣言してた

もし揉めるとしたら・・・
僕達からしかないと・・・

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