第1255話 言えない

2024年10月28日

第43部-冷たい恐怖-

t f B! P L
守「おーい。洋平。
なんしとんねんなー」

洋平「あっ。守さん。
おはようございまっす」

守「あぁ。おはよう~。
先生。どうしました?」

先生「あぁ・・・沢田か。
いや。ちょっと怪我してる
からそれ聞きたくてな」

守「どうしたんや?怪我」

洋平「こけたんですよ」

守「こけたんか。そりゃ
大変やったな。気つけろよ
ってことみたいですんで」

守君は洋平を連れ出す。

先生は止めようとするが
守君は止めさせなかった。

少しすると教室で守君が
やってきて話をする。

司「やぁ。おはよう」

守「おう。1時間目の
休み時間体育館前や」

司「わかった」

学校では言えない・・・
そういう内容だったから

理子「ちょっと。司・・
どうしたん?大丈夫?」

司「うん。大丈夫」

理子「大丈夫に見えん。
昨日何があったんよ?」

司「なんもないよ」

理子「なんもないわけない
教えてよ。あたし彼女やん」

司「ごめん。今は言えない。
明日なったら言うから・・」

今は・・・言えない・・・
全部が中途半端だったから

理子「司・・・」

授業が始まり終わって
1時間目の休み時間・・・

僕と守君と洋平の3人は
体育館前で集まっていた。

司「僕は行こうと思う」

守「リスキーやぞ?十分に
わかって言ってるんやな?」

司「当然やんか」

守「しゃあないなー。じゃあ
俺も一緒に付きあったるわ。
洋平。お前はここまででええ
ありがとうな。助かったわ」

洋平「え?なんでですか?
俺も一緒に行きますよ」

守「いい。気持ちだけもらう
こっからは俺らのわがままに
つきあわせるにはいかへん。
ちょっと危なすぎるからな」

司「うん。ここまで動いて
くれて本当に助かったから」

今回はリスクが高すぎる。
手伝ってもらって巻き込んで
しまう可能性が高かった。

それは先輩として避けたい。
こういう状態になったから。

洋平「俺・・守さんと司さん
と一緒にもっといたいから。
だから行かせてください」

守「あかん。お前は本家の
リーダーや。頭張ってるお前
に何かあったら下も困る」

司「そうそう。それに・・・
みんな心配しちゃうやんか」

洋平「それでも行きたい。
俺リーダーじゃなくていい」

説得しても・・・洋平の意思
は強かった。

それが僕らを困らせる。

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