第1251話 ぶーぶー

2024年10月23日

第43部-冷たい恐怖-

t f B! P L
守君は先生に電話をした
事情を簡単に話してた。

一通り話をして電話を切る

司「なんて言ってた?」

守「ぶーぶー言ってた。
中学生の指導終わって今から
ダディと司のおとうさんに
強引に飲みに誘われてるから
いかなあかんねんってよ。

ちょうどこっちに向かうとこ
やから待っとけやって」

司「ははっ。そうなの?」

守「親をとにかくどうにか
してくれって文句言ってた」

司「無理。父さんにあーこう
言える部分とちゃうから」

守「そうやな。ダディと先生
とかはもう付き合い長いから
深い部分色々あるもんなぁ」

洋平「そういえば野田先生って
昔は暴走族の総長やったって
知ってましたぁ?」

守・司「知ってる。当然や」

洋平「あ。やっぱりですか。
野田先生ってそんなイメージ
全然しないですよねー」

司「そう?先生その事隠した
がってるから誰も言わない
だけやと思ってたけど・・」

洋平「え?そうなんですか?
なんで隠したいんでしょう」

守「ええ大人やからって。
別に威張れることでもないし
先生の時代はシャレならんの
が近くにいっぱいおったから
大人しくしとったみたいや」

洋平「そうなんですか?」

司「おとなしいって言っても
実際そうでもなかったみたい
ただ・・・まぁええか」

守「そやな・・・あんまり
引っ張る話しでもない」

シャレならんのが父さん達を
指してる事は言えなかった。

僕らの知らない世代の事で
あーこう言ってもしょうがない

話題を変えて学校の話しとか
昔の道場の話しとか聞いてた。

先生が来るまでの間・・・
3人で適当にしゃべってた。

そして・・・

野田「おいーっす。なんや?
司ボロボロやんけ。そんで・・
あれ?なんで洋平おんのや?
お前もボロボロやんけ」

現場に着いた先生が僕達の状態
を見て現状把握をしようとして
いたがよくわからなかった。

洋平「お疲れ様です。野田先生
俺・・・守さんと司さんと同じ
学校なんですよ」

野田「あっ。そう?そうなんか
守と司が本家の人間無理やり
呼び出したんかと思ったわ」

洋平「無理やりっつったら
無理やりなんですけどねー」

野田「学校の後輩やったら
しゃあない。洋平は強いから
よく使われるやろうなー」

洋平「ちょっと。野田先生。
そうじゃなくて守さんと司さん
を止めてくださいよ」

野田「しゃあない。俺もよく
こき使われてた時あった」

洋平「そんなぁ。野田先生が
そんな事言うからみんな真似
して分家ややこいんですよ」

野田「強いから使うねんで。
人数集めとかで威圧するわけ
でもない限り使えん奴を使う
ことはせんと思うけど?」

僕と守君は黙って頷いてた。
そして僕達は本当に先生の生徒
なんだな。って実感してた。

洋平「そういうことじゃない
あー。もう。分家ひどいわ」

ある意味正論言われてるので
洋平は行き場のない思いが
どこにも発散できなかった。

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