和真「そうか・・・でもな
これなら・・・関係ない」
和真は右手に力を込めて
体重を乗せてパンチを打つ
洋平「・・・マジか?
一撃で全部捨てるんか?」
たった一撃ぶつける為に
バランスを崩す事も後先
考えずに攻撃へ・・・
与平「へっ・・・」
和真「・・・なにっ?」
ドゴオッ・・・
洋平「・・・ぐっあああ」
洋平から力が抜けていく。
ガードポジションも外れて
和真は立ち上がった。
和真「・・・こいつ。
わざと受けやがった・・」
和真は洋平がかわさずに
受けてたことに気づいた。
洋平に敬意を払いこれ以上
何かすることをやめた。
和真「そういえば・・・
もう1人いたな。こいつ
よりも弱そうだったな」
和真は去ろうとしていた。
そのままどこかへ・・・
洋平「・・・待て・・や」
和真「・・・なにっ?」
和真が慌てて振り向く。
洋平がゆっくり立ち上がる
洋平「おー。いてぇ。あー
頭から血出てるやんけぇ」
洋平は後頭部を押さえて
頭から血が出てる事に気づく
和真「・・まだやれるか。
さっきのわざと受けたか?」
洋平「あー。まぁな・・・
ちょっと気失ってもうたわ」
和真「なんでわざと受けた?
避けたらよかったやろ」
洋平「なんでって?そりゃあ
全力受けきっときたいから」
和真「・・・受けきる?」
洋平「あのパンチが当たって
たら勝ってたとかそういうの
言わせたくないやんけ。遺恨
残した喧嘩したくないしな」
和真「そうか。お前本当に
おもしろいやつやな・・・
気に入ったぞ。俺らの仲間に
ならへんか?」
洋平「なりません。仲間は
もう間に合ってます」
和真「そうか。残念や・・・
じゃあトドメを刺してやる」
フラフラの洋平に和真が
向かって殴りにかかる。
バキイッ・・・ドゴッ・・・
洋平「ぐっ・・・コラぁ」
ゴツッ・・・ドガアアッ・・
和真「ごふっ・・・こいつ」
洋平は避けずに殴られる。
和真も避けずに殴られる。
真正面からぶつかりあいだす
洋平「こいつ・・・すげぇ。
力が・・・ハンパない」
和真「こんなガキが・・・
こんな力出せるんか・・・」
殴りあいながらお互いの意地
を張っていた。
そして10分後・・・
喧嘩の決着がついた。
0 件のコメント:
コメントを投稿