第1214話 時間の問題

2024年9月6日

第43部-冷たい恐怖-

t f B! P L
守「先生。それは学生相手
で覚醒剤が出回ってるって
いうことですか?」

先生「どうもそうらしい。
詳しいことは警察が捜査を
してくれてるみたいやが」

守「そりゃそうか・・・
なら時間の問題やろうな」

司「どういうこと?」

守「あぁ。覚醒剤とか
ドラッグっていうのは社会
的影響が大きいねん。警察
としても検挙したいから
本腰入れて動いてるやろし
時間の問題で捕まるって
思ったんや」

司「ふーん。そうなんや」

守君の暴対法みたいな感じ
の部分はすごいと思った。

先生「みんなはそんなんが
あっても絶対に覚醒剤とか
使用すんなよ。もちろん
買ってもあかんからな。
じゃあ授業始めるぞ~」

司「覚醒剤か・・・」

守「時間の問題やろ。
真面目に生きとったら
関わることもないわ」

司「そやね。確かに」

守君の言う事がもっとも
だと思った。

僕らには関係がないので
警察が捕まえるのが時間
の問題だと軽く考えてた。

しかし・・・数日後・・・

今度は3年が覚醒剤で退学
になったと噂が広まってた

司「なんかおかしない?」

守「うーん・・・わからん
警察が動いてないとも
思われへんねんけどなぁ」

司「この周辺だけじゃなく
他校でもでてるみたい」

守「こんだけ広まってたら
そろそろ捕まるやろけど。

プッシャーは水面下で動く
もんやねんけどなぁ~」

司「そんなもんなん?」

守「裏家業やからなぁ。
表立って動いてたら目立つ
からやらへんもんやねん」

司「表立って動いてるのに
捕まってないってこと?」

守「うーん。そこやねん。
そこが俺にもわからんな」

司「なんでわからんの?」

守「普通そういう場合は
合ドラ(合法ドラッグ)を
扱ってる場合が多いねん。

でもこれただのLやから
やり方が下手すぎるねん。

こんなんもっと簡単に
足掴めて逮捕できるねん

なのにできてへん・・・
それが分からんねんな」

守君は難しい顔をしていた
何か色々考えてたのだろう

司「まっ。別に関係ないか
僕らの周りにまで迷惑が
かからない限り動かない。
それでいいんやんね?」

守「まっ。そうやな~。
それが道場の考え方やし」

僕らに被害が及ばないなら
僕らが動く必要はない。

僕達は正義じゃないから。

道場の連中や学校の親しい
友達に被害が及ばないなら
僕らが動く理由もなかった

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