守「先生。それは学生相手
で覚醒剤が出回ってるって
いうことですか?」
先生「どうもそうらしい。
詳しいことは警察が捜査を
してくれてるみたいやが」
守「そりゃそうか・・・
なら時間の問題やろうな」
司「どういうこと?」
守「あぁ。覚醒剤とか
ドラッグっていうのは社会
的影響が大きいねん。警察
としても検挙したいから
本腰入れて動いてるやろし
時間の問題で捕まるって
思ったんや」
司「ふーん。そうなんや」
守君の暴対法みたいな感じ
の部分はすごいと思った。
先生「みんなはそんなんが
あっても絶対に覚醒剤とか
使用すんなよ。もちろん
買ってもあかんからな。
じゃあ授業始めるぞ~」
司「覚醒剤か・・・」
守「時間の問題やろ。
真面目に生きとったら
関わることもないわ」
司「そやね。確かに」
守君の言う事がもっとも
だと思った。
僕らには関係がないので
警察が捕まえるのが時間
の問題だと軽く考えてた。
しかし・・・数日後・・・
今度は3年が覚醒剤で退学
になったと噂が広まってた
司「なんかおかしない?」
守「うーん・・・わからん
警察が動いてないとも
思われへんねんけどなぁ」
司「この周辺だけじゃなく
他校でもでてるみたい」
守「こんだけ広まってたら
そろそろ捕まるやろけど。
プッシャーは水面下で動く
もんやねんけどなぁ~」
司「そんなもんなん?」
守「裏家業やからなぁ。
表立って動いてたら目立つ
からやらへんもんやねん」
司「表立って動いてるのに
捕まってないってこと?」
守「うーん。そこやねん。
そこが俺にもわからんな」
司「なんでわからんの?」
守「普通そういう場合は
合ドラ(合法ドラッグ)を
扱ってる場合が多いねん。
でもこれただのLやから
やり方が下手すぎるねん。
こんなんもっと簡単に
足掴めて逮捕できるねん
なのにできてへん・・・
それが分からんねんな」
守君は難しい顔をしていた
何か色々考えてたのだろう
司「まっ。別に関係ないか
僕らの周りにまで迷惑が
かからない限り動かない。
それでいいんやんね?」
守「まっ。そうやな~。
それが道場の考え方やし」
僕らに被害が及ばないなら
僕らが動く必要はない。
僕達は正義じゃないから。
道場の連中や学校の親しい
友達に被害が及ばないなら
僕らが動く理由もなかった
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