第1210話 最初に

2024年9月2日

第42部-バイト仲間-

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野田「なるほどな~。まぁ
ありえへん話しじゃないか」

司「やっぱりさ・・他の人と
付き合いたいとかなったりも
すると思うねん・・・それで
一回別れようとか・・・」

野田「それは理子ちゃんだけ
じゃなくて司もあるからな。

司も他の女に興味持っても
おかしくないことやから」

司「うーん・・・どうしたら
ええんかなぁ?」

野田「司。俺は恋愛に関して
たいしたことないから参考に
なるかどうかわからへんけど
俺はな。今まで人生で2人と
しか付き合ってきた事ない」

司「それはみんな言ってる
から聞いてるけど・・・
先生モテルしほんと?って
思ったりもするねんけど」

野田「いやいや。マジで。
真帆はいっぱい付き合って
きたみたいやけど俺は2人

2人目が真帆やってんや」

司「大学で知り合って卒業
して結婚したんでしょ?
真帆さんが地元の地主か
なんかで神戸までついて
きたんですよね?」

野田「そうそう。俺は本当
は結婚する気なかってん」

司「えっ?マジですか?」

野田「俺は当時苦学生やし
真帆は派手で金持ちの男が
集まったりしてたからなー

いわゆる格差ってやつ?

だから交わることは本当は
なかってんけどなー」

司「それが・・僕と理子の
話しにどう関わるの?」

野田「あっ。悪い。話が
脱線しちゃったな~。

俺は2人目で今の奥さん
と出会ったってことや。

向こうにとっては何人目
かはわからへんけどな」

司「だから・・・それが
どういうこと?」

野田「司は最初に一生を
過ごせる人と出会った。
それだけのことやろ」

司「あっ・・・」

野田「理子ちゃんだっけ
理子ちゃんにしてもそう

最初に大事にしてくれる
司と出会ってしまった。

お互い浮気でもなんでも
して一時の快楽に溺れたり
してしまった後の後悔は
取り戻せないことぐらい
わかってるはずやろ」

司「今・・・わかった」

野田「心配すんなって。司
心配すんのもわかるけど
ちゃんと理子ちゃんを
エスコートしとったら
理子ちゃんは離れへんよ。

長い年月も味方してくれる
女の子はやっぱり自分を
一番大事にしてくれる人と
一緒にいたいもんやねん」

司「最初に出会った・・か。
先生・・・ありがとう」

先生は軽く言うけど・・・
いつも深い言葉をくれる。

野田「司は司で理子ちゃんを
裏切らなかったらええねん。
それだけは守っておきなよ」

司「はいっ」

これを聞いてから・・・
僕は理子にある程度の自由を
与えても余裕を抱けていた。

文化祭の時は危なかったが。

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