送っていく途中・・・
信号待ちになる度に
やたらと話しかけてくる
中谷「ねーねー。彼女も
いつもこうやって送って
あげたりしてんの~?」
司「いつもじゃないです
平日のバイト帰りぐらい
ですかねー」
中谷「土日はー?」
司「歩きが多いですー」
中谷「えー?なんでなん?
土日こそバイクでしょ?」
司「はははっ。なかなか
ゆっくりもできないんで
バイトが終わったらデート
したいんで歩きなんです」
中谷「あー。そっかぁ~。
そこまで考えてるんやー」
司「それは彼女の方から
言われたんで僕は黙って
従ってるだけですけど」
中谷「えっ?そうなん?」
司「そうですよ~」
中谷「宮根君が主導権を
持ってるんじゃないの?」
司「主導権?そんなのって
彼女に対してあります?」
中谷「えっ?ないんかな?
あーしろ。こーしろとか。
だいたいそれで喧嘩に
なったりするやんかー」
司「他の女の人と一緒に
いたら言われるだけです。
こういう今の状況とかだと
絶対勘違いされますから」
中谷「浮気的なこと?」
司「それぐらいですかねー
一方的に言われるだけです
今日だってバイト終わりに
迎えにいったのになんか
怒ってましたからねー。
行ってなかったら絶対に
怒ってたでしょうから」
考えただけで怖かった。
嫉妬に理由はないから。
僕も文化祭の時に嫉妬を
してしまったからわかる
あの感情は・・・怒りの
やり場が相手にしかない
それになぜか辛くなる。
だから彼女にもさせたく
はないって思える
司「つーか中谷さんの
家ってまだ遠いです?」
中谷「もうすぐそこ~。
次のとこ左曲がって~」
司「はいよ」
そうこう話しているうち
に中谷さんの家についた
司「けっこうええとこ。
家賃高そうやなぁ~」
ぱっと見た感じ高そう。
玄関はオートロックだし
新築に近い感じだった。
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