第1200話　公言

席に戻るとみんなが僕を
見てる感じがおかしかった

司「どうしたんですか？」

チーフ「いや。宮根君って
中谷さんと付き合ってる？」

司「なんでなんですか。
僕は彼女いますから。公言
してるつもりなんですけど」

バイトのみんなには彼女が
いるともう公言してたので
この質問はおかしかった。

山辺「いや。でもなんか
めっちゃいい雰囲気やで」

司「そうですか？」

桂木「中谷さんめっちゃ
宮根君に甘えてたし・・・
宮根君中谷さんに優しいし
横に寝かせてあげてたし」

司「うーん・・・」

理子が家に来た時に酔って
同じようになっていたので
同じ対処しただけなのに。

それに道場で教えられてた
中学の時にそれはわかった

女の子には女の子の扱いを
ちゃんとしてあげなさいと

優しくすることではなくて
エスコートをしてあげる。

エスコートができなければ
女の子は居心地が悪いから

理子と一緒にファミレスに
行ったら飲み物は僕が取り
に行ってストローもさして
はいどうぞ。って渡してる

それは実は彼女じゃなくて
も同じようにしてたりする

彼女じゃなくても・・・
不細工な女の子だとしても

守君だって彩ちゃんには
同じようにしているし他の
女の子といる時でもしてる

言ってしまえば道場の生徒
はみんな同じようにしてる

そんなこと男がせんでいい
女がするもんや。と言われ
たりもしたし最初は僕も
そう思っていた。

だけど・・こう言われた。
確か綱吉に言われたと思う

「そういう事ができてたら
周りが評価してくれてる。

それに結局そういう人が
かっこよく見えるもんやで

どこに出しても恥ずかしく
ない人になれるから」って

実際・・・綱吉とかと街で
会ったらうるさいので割と
恥ずかしかったりはする。

だけどお互い学校の友達や
グループでいて女子とかが
いて紹介する時にきっちり
そういう事ができる人で
そう恥ずかしくはなかった

周りは「あーいう友達が
多くていいなぁ～」となり
羨ましくなられたりする。

結果僕が恥をかくことは無い
だから僕も綱吉達の友達達に
紹介されたら恥をかかせたく
ないのでそういう人でいたい

だからやってるだけなのに

チーフ「宮根君ってなんで
そんなにできる人なん？」

司「できる人って？」

チーフ「いや。だからぁ。
なんていうんやろうかぁ」

柏戸「宮根君は別格ですよ
もうなんか完璧ですもん」

司「そうでもないって。
やめて。いじめんのは～」

変な空気になってきたので
話題を変えようと必死だ。