柏戸「後さぁ。宮根君って
友達とかって多いやんね」
司「そう?」
柏戸「うん。絶対多い。
前に三宮で見たんやけど
20人以上はおったで」
司「あー。それたまたま
多かった時なだけやで。
新1年生の歓迎会の時」
柏戸「新1年生?」
司「うん。まぁ後輩が
高校生になっての歓迎会
僕らもやってもらったし
次の世代にもしとかんと
残っていかへんから」
先輩にしてもらった事は
後輩に返していく。
これは道場のひとつの
教育での指導法だった。
柏戸「後輩多いん?」
司「んー。まぁ多いかな
知らないのも多いけど」
柏戸「なんの後輩?」
司「一言では言えんけど
簡単に言えば道場の後輩」
柏戸「空手とか?」
司「うん。まぁそう」
柏戸「え~。宮根君って
空手やってんの?意外」
司「空手だけやないけど
まぁ・・・ちょこっと」
柏戸「すごいやんか。
へぇ~知らんかったぁ」
司「言ってないから」
柏戸「宮根君すごいね。
家お金持ちやし強いし
背高いし細いし・・・
いっぱいモテルでしょ」
司「モテない。モテない
モテる為頑張ってない」
柏戸「絶対モテルって。
なんか落ち着いてるし
大人っぽいし優しいし」
司「黙ってるだけやで」
柏戸「えー。違うよお。
そういう前に前に出て
こないのがええねん」
司「そうなんかなぁ」
柏戸「絶対そう。宮根君
はそういうとこがいい」
中谷「そうそう。宮根君
は愛されるタイプやね」
司「ちょっと。中谷さん
いきなり入って第一声が
そういうのってあかん」
中谷「え~?何がぁ?」
司「なんでも・・ない」
ここで何か言ったら・・
まだこの話が続く気がした
中谷「宮根君はぁ。女の子
に優しいのもええとこや」
司「・・・終わろうよ」
結局この話が続いてた。
僕は何も言ってないのに。
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