第1198話 愛されるタイプ

2024年8月19日

第42部-バイト仲間-

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柏戸「後さぁ。宮根君って
友達とかって多いやんね」

司「そう?」

柏戸「うん。絶対多い。
前に三宮で見たんやけど
20人以上はおったで」

司「あー。それたまたま
多かった時なだけやで。
新1年生の歓迎会の時」

柏戸「新1年生?」

司「うん。まぁ後輩が
高校生になっての歓迎会

僕らもやってもらったし
次の世代にもしとかんと
残っていかへんから」

先輩にしてもらった事は
後輩に返していく。

これは道場のひとつの
教育での指導法だった。

柏戸「後輩多いん?」

司「んー。まぁ多いかな
知らないのも多いけど」

柏戸「なんの後輩?」

司「一言では言えんけど
簡単に言えば道場の後輩」

柏戸「空手とか?」

司「うん。まぁそう」

柏戸「え~。宮根君って
空手やってんの?意外」

司「空手だけやないけど
まぁ・・・ちょこっと」

柏戸「すごいやんか。
へぇ~知らんかったぁ」

司「言ってないから」

柏戸「宮根君すごいね。
家お金持ちやし強いし
背高いし細いし・・・
いっぱいモテルでしょ」

司「モテない。モテない
モテる為頑張ってない」

柏戸「絶対モテルって。
なんか落ち着いてるし
大人っぽいし優しいし」

司「黙ってるだけやで」

柏戸「えー。違うよお。
そういう前に前に出て
こないのがええねん」

司「そうなんかなぁ」

柏戸「絶対そう。宮根君
はそういうとこがいい」

中谷「そうそう。宮根君
は愛されるタイプやね」

司「ちょっと。中谷さん
いきなり入って第一声が
そういうのってあかん」

中谷「え~?何がぁ?」

司「なんでも・・ない」

ここで何か言ったら・・
まだこの話が続く気がした

中谷「宮根君はぁ。女の子
に優しいのもええとこや」

司「・・・終わろうよ」

結局この話が続いてた。
僕は何も言ってないのに。

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