第1183話　ポイント

司「ここや・・・」

誰も来ないのを見て僕は
すぐに動いて攻撃する。

??「がっ・・・」

??「ぐわっ・・・」

司「どうしたぁ？昼間は
もっと強気やったやろ」

誰も動いてない時に動く
ことで流れを掴みやすい

ここがポイントと感じた

守「来ないんやったら
こっちからいくぞぉぉ」

守君も喧嘩に入ってきた
真っ直ぐ南を目指してた

南「なんやこいつら？
昼と全然違うやんけ」

昼間は人目もあった。

それに目的は彼らを倒す
ことではなく竹内君を
逃がすことが優先だった

だけど今は南をぶち殺す
ことだけが目的だから。

南「なんでやねん・・・
なんでこの人数相手に
びびってへんねんや・・
なんでかかってこれる」

一対多の喧嘩のやり方を
道場で何度もやってた。

昼間の喧嘩のやり方を
見て勝てると判断してた

司「うらぁぁ。死ねや」

守「どけ。どかんかい」

??「調子のんなやぁ」

スッ・・・バキイッ・・

??「うあっ・・・」

??「あっ・・・なんで」

殴りかかってくる相手に
対し別の敵を引っ張る。

簡単に同士討ちになる。

士気の落ちる同士討ちを
誘発させるように動く。

司「なんでやないっての
お前が殴ったんやんけ」

ゴッ・・・ドスッ・・・

アゴ先を打ち抜き肝臓を
貫くように打ち抜いた。

??「あっ・・がっ・・」

ドサッ・・・

司「ふー。こんな感じ？
こうかな？こう・・・？
力の乗せ方面白いなぁ」

ろくに力を入れずに打撃
で力を伝える感覚を知る

ずっとやってきていても
なかなか掴めなかったが
相手が素人で当てやすい
のでちょうどよかった。

司「普通に殴るなら・・
前足で踏み込むべきか。
でも浸透するとなったら
後ろ足で地面蹴るほうが
打撃が落とせるんやな」

西洋と東洋の趣を知る。
合わせる事はできない。

だから・・・使い分ける

力で行使するのなら西洋
技で行使するのなら東洋

１対１なら西洋が有効。
１対多なら東洋が有効。

勝つ為に学んできた事が
繋がってきたのは・・・
この喧嘩の時だった。

その場その場の瞬間で
今まで道場で経験してた
過去が繋がってきていた