それからも洋平は殴られ
蹴られ投げ続けられてた
1年「もうやめてくれ。
あんたらの勝ちでええ」
司「勝ち?はははっ・・
なんか勘違いしてへん?
僕ら1年に勝ちたいから
喧嘩売った訳ちゃうで」
1年「・・えっ?」
司「保健室で寝てるのを
邪魔する原因やからや。
そんで残りの半分の責任
とってもらうだけやねん
最初にそう言ったやん」
1年「そんなん・・・」
司「それだけ迷惑やねん
今年の1年はやたらと」
理由を勝手に変えられて
もらっても困る。
元々言ったはずだから。
勝手に変えさせない。
守「もう死にかけやな」
洋平「うっ・・あっ・・」
1年「もうやめてくれ。
洋平死んでしまうって」
司「止めにいけばいい。
そんで詫びてきたら?」
1年「もうやめて下さい
これ以上やったら・・」
守「じゃあ最後いくわ。
やってみたいのあってな
受けきってみろや」
洋平「怖い・・・」
守君が最後に投げる。
司「あっ・・・それは」
両腕を取り十字にして
そのまま背負って投げた
ドシャアアッ・・・
1年「うわぁ。洋平」
1年は洋平に駆け寄った
僕は守君に近寄った。
司「パクられたぁぁ」
僕が必殺技にしていた
十字背負いを簡単に
使われて真似されていた
守「あー。強かったわ。
やっぱり年下やからって
なめたら痛い目見るな」
司「そやね。年上とか
年下とか関係ないって事
教えてもらえたし」
守「日本は実力主義や
なかったはずやけど?」
司「年功序列やったね。
そんなんどうでもよくて
どう?責任の半分は?」
守「あぁ。責任の半分は
とってもらったかな」
司「そう?じゃあ保健室
で手当てでもしようか」
守「頼むわ」
守君と保健室へ向かった
1年には何も言わない。
黙ってその場から去った
1年「おい・・・洋平。
大丈夫か?意識あるか」
洋平「・・・無理・・・
少し・・・このままで」
洋平は動けなかった。
動かずに回復を待ってた
1年「ごめん・・洋平。
俺・・・洋平が負けると
思ってなかって・・・」
洋平「・・・そうか。
じゃあ・・・悪かったな
負けてしまって・・・」
1年「そんなことない。
悪かったんは俺らや・・
洋平やりたがってないの
見てて・・わかってた」
1年は後悔していた。
涙を流して謝っていた。
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