理子とバイクを選んでると
入口辺りがうるさくなった
みんなが挨拶をしていた。
??「ちはーーーっす」
??「ちわーーーっす」
柴田「だからいちいち挨拶
してこんでええねんや」
司「来た。鹿角さんや」
挨拶しなくてもいいと
言われて挨拶しないような
人はここにはいなかった。
工具を貸してくれて自分で
やりたい者には自分で整備
をさせてくれる感謝を無視
するわけにはいかないから
司「こんにちわぁ~」
理子「こんにちわ・・」
柴田「おう。司か。あれ?
彼女も一緒かいな?」
司「はい。彼女がバイクを
買いたいみたいなんで」
柴田「ふーん。で・・・
どんなん探してんの?」
司「かわいいの・・です」
柴田「あ?かわいいの?」
無言になってくれるのかな
とか思っていたけど・・・
鹿角さんは違っていた。
柴田「理子ちゃんやっけ?
見た目で選ぶんやったら
まだ買わない方がいいな」
理子「えっ・・・?」
柴田「今高校生やろ?
高校生やったらバイクに
乗るの禁止されてない?」
理子「されてますけど・・
でも・・・」
理子の言いたい事はわかる
その事は僕が代弁した。
司「でも・・僕も乗ってる
からばれないように・・」
柴田「司。お前は乗る前に
死神・・じゃないわ。父親
に色々教えてもらったやろ
それが守れてるから乗る事
を許されてるはずや。
乗りたいからで乗せてたら
高校生はよく事故るねん」
司「それは・・・これから
理子にも教えていくし」
柴田「これからじゃあかん
乗る前に教えなあかんねん
お前らの時も納車するまで
に時間を置いたやろ?」
司「あっ・・・」
去年の事を思い出した。
確かに・・・順序があった
納車されるまでの間は・・
バイクで通勤してる時の
学校の違反の逃れ方を中心
に教えてもらっていた。
柴田「理子ちゃん。
高校生の間でバイクを乗る
時って何に気をつけないと
いけないと思う?」
理子「・・・」
考えた事もないだろう。
まだ乗っていないってのも
あるけどそれよりも・・・
柴田「司。言ってみろや。
高校生の時にバイクに乗る
覚悟までは聞かへんから。
高校生の間にバイクを乗る
なら避けなあかんのは?」
僕は・・その問いに答えた
去年教えられた事を実際に
乗って体験しているから。
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