第1099話 思い出して

2024年1月18日

第39部-選択決断旅行-

t f B! P L
野田「これからの人生で
今回の断食に対するほどの
目の前の現実はそうはない

甘い話や誘いがあった時は
この断食を思い出すねん」

全員が黙ってうなづいた。
そして・・・

桁成「これって・・・去年
研さん達にも・・・?」

野田「あぁ。教えたよ」

桁成「他には・・・?」

野田「んー。特にない。
なんでや?どうしたん?」

桁成「去年研さん達最後に
泣いてたから・・・」

野田「んー・・そういえば
なんか感動しとったなぁ」

桁成「思い出してほしい。
なんやったんか知りたい」

野田「ちょっと待て。
えーと・・・えーっとな。

どーでもええ事言っただけ
でろくに覚えてないねん」

桁成「あー。思い出して。
それが知りたいねんから」

まさかの・・・展開だった

桁成は桁成の先輩達の最後
を自分も知りたいのが一番
の理由で断食を達成してた

なのに・・・どーでもいい
ような話だったなんて・・

野田「あっ。思い出した。
たぶんこの辺の話やった」

桁成「なんやったん?」

野田「えーっと。確かなぁ

誰も褒めてくれないことを
よくやりきってくれた。

だから俺が褒めてやる。

やらなくてもいいにしても
やろうと思ってもやれない
事をやりきったお前らは
尊敬に値する。ありがとう

って言って感動してたな。
特別な事ちゃうねんけど」

司「先生・・・軽いって。
軽い・・・けど・・・」

みんな下を向いていた。
顔を上げられなかった。

これは先生から言われると
生徒である僕達にはかなり
心に響いてしまう・・・

先生はいつも僕達を個人と
して見てくれている。

おめでとうじゃなく・・・
ありがとうと言った部分。

これは・・・ずーっと見て
きてくれたから言える事だ

もし見てきていなかったら
おめでとうと言うだろう。

でも見てきていると・・・
我慢してたり辛い思いを
してきているのを見てる
ので視聴者に変わる。

ずーっと見てくれていたと
言うのが・・・伝わる。

桁成「先生・・・俺らには
俺らにはなんもないの?」

野田「んー。特別なことは
海外旅行ぐらいかなぁ~」

桁成「そうじゃなくて・・
俺らもなんか褒めてくれ」

平沢「一言だけでええし」

野田「褒められたいんか?
そんな褒められたいような
連中とはちゃうやんけ」

それを聞いて悶えている
桁成は大声で言った。

桁成「俺らに来年は無い」

この一言は深かった・・・
色々な意味が含まれてた。

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