野田「はいはい。終了や。
司ぁ。もう離してやって」
英一はギブアップをしない
ので先生がすぐに止めた。
中学の頃から基本的に
みんなギブアップをしない
ので誰かが止めないと怪我
してしまうからだ。
試合や喧嘩じゃあないので
中学の頃から先生が終わり
と言ったら終わりだった。
僕はすぐに腕を離した。
英一「いってぇ・・・
あかんわ。今回負けたわ」
司「残心を忘れてくれてた
おかげで逆転できたかな」
英一「司をなめてる訳じゃ
なかってんけどなぁ。
心折れてる思ったんやけど
俺の判断ミスやったわぁ」
僕は英一よりも強くはない
ここで勘違いしてしまうと
次は遊びじゃ済まない。
お互い限界超えて戦って
決着をつけようとされる。
同門でそこまでやったら
お互いどっちも重い怪我を
してしまうので・・・
それだけは避けたかった。
野田「はい。次は副将戦。
桁成のとこが勝ったらもう
ここで負けはなくなるな」
ここまで3連勝で勝ってる
副将の富田が勝てば僕達の
負けはなくなるのだが・・
富田「先生~。お腹痛いし
こっち不戦敗にしてやぁ」
守「えっ・・・?」
司「・・・えっ?」
まさかの・・・仮病・・・
みんなそれを分かっていた
なのに・・・この人は・・
野田「あはははは。富田ぁ
わかった。仮病認めたる。
もし次の桁成が勝ったら
次の試合先鋒しとくわ」
富田「あれ?バレてた?」
遊びだからって認めていた
富田が勝って大将戦をやる
よりも大将戦で全部決まる
方が盛り上がるからだ。
桁成「あーあ。しんどい。
俺に責任預けやがってぇ」
富田「その方がおもろい。
どうせ遊びやねんからな」
桁成「まぁええけど・・・
もしこれが真剣やったら
仮病は使ってたか・・?」
富田「使うわけないやろ。
俺がトドメさして終了や」
桁成「それやったらいい。
じゃあ・・行って来るわ」
平沢「おい。桁成。別にな
勝っても負けてもどっちで
もいいねんけどやぁ。
・・・わかってるな?」
桁成「わかってるわ・・・
せやから大将嫌やってん」
3人はこの遊びの試合を
よく理解していた。
大将戦で4勝と言うのが
まず公式ではありえない。
大将戦で4勝と言う事から
先鋒~副将までは前座。
大将戦で決着つけて全てを
完結させる団体の抗争を
見るのが前座の役目だから
だから平沢も富田も桁成も
大将戦で全て終わるのに
気づき大将を避けたがった
大将は先鋒~次鋒までの
背中を預けられるので責任
も含めて勝つ意味がある。
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