第1081話 強者の余裕

2023年12月25日

第39部-選択決断旅行-

t f B! P L
野田「じゃあ中堅戦。
司と英一か。じゃあ
はい。始めてくれ」

僕の相手は分家で一緒
だったがグループの
違うB班の人だった。

英一「司かぁ。柔法は
避けさせてもらうわ」

司「柔法に付き合ってよ。
英ちゃんの剛法はきつい」

英一「司の柔法は危ない。
さすがに付き合えへんわ」

司「やっぱりか・・・
あーあ。どうしようか」

僕の土俵に引き込めない。

僕をなめててくれてたら
よかったのにと思う・・・

お互い構えをとった。

実は・・・B班というのは
かなりやっかいな連中だ。

中学生まではA~Fにまで
グループに分けられてるが
このB班というのは異色で
タイマン型の喧嘩屋軍団だ

見た目もツッパッテルし
実際中学校で喧嘩自慢の
ヤンキー達をしばいてる。

地元ヤンキー達の間では
本家の誰かとB班の誰かの
名前を出して勢力争いの
バランスが保たれていた。

それに・・・
試合よりも喧嘩が好きな
連中で相手が強くなければ
かなり手を抜く不真面目な
部分があるけど・・・

手を抜いても実力がある。
なので・・・楽に勝てない

司「本気になられる前に
なんとかしないと・・・」

英一「くっくっく・・・
司ぁ。さっさと来いやぁ」

司「うわっ・・・あかん。
手を抜く気全然ないやん」

気当たりがかなり強い。

喧嘩慣れしてなかったら
体が動かないぐらいだ。

英一は僕がどう来るのか
を楽しそうに待っていた

強者の余裕・・・これが
B班のかっこよさだ。

司「うーん。隙がない。
どこ打ってもダメそう」

打撃で崩せるパターンが
全然浮かんでこない。

かと言ってタックルで
倒そうとしても捌かれる
イメージしかなかった。

もしこれが試合じゃあ
なかったら飛術で何か
適当に物を投げて動いた
所で仕掛けたいとこだが。

司「しょうがない」

フェイントで仕掛けて
虚実の使い分けぐらいしか
有効な選択肢が残ってない

スッ・・・ヒュッ・・・

摺り足から踏み込み緩急を
つけて間を一気に詰める。

おおっ~!!やるやんけ~。
と歓声が上がっていた。

司「どっちに動く・・?」

英一がどっちに動くかを
見て攻撃に入りたい。

しかし・・英一は動かない
にやりと静かに笑っていた

司「あれ?なんか危ない」

一気に背筋が冷たくなった

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