第1043話 聞きたい事

2023年11月6日

第37部-恋愛状態-

t f B! P L
司「なんでも教えたげるよ
守君のことで聞きたい事が
あったら答えるよ~」

彩「じゃあひとつだけ」

司「なになに?」

彩「守さんは・・・
やっぱりモテますか?」

司「・・・っと」

一瞬沈黙が走った。
軽く答えられないから。

理子「モテない・・・
って言ったら嘘になる。

沢田君の事を好きな人は
学校でもよく聞くよ」

理子が代わりに答えた。

彩「やっぱりですか」

彩は少し落胆していた。
わかっていたことなのに

理子「でもね。それは
沢田君に寄って来る女子
が多いだけで沢田君から
寄っていってはないよ」

司「そうやね。いっつも
僕と一緒におるから」

フォローみたいに聞こえる
がフォローではない。

彩「いえ。いいんです。
私はもっと頑張らないと
いけないのがわかりました

他の女性の元へいかれない
ように頑張りますから」

司「やっぱ・・・違うよ。
この子・・・強いって」

司は女の強さを感じていた

京子さんを母に持つ司には
女の持つ強さが見えていた

守「じゃあそろそろ」

司「うん。じゃあまた」

彩「失礼します。また一緒
にお話したいです」

理子「うん。またね~」

司達とは別れた。

守「ごめんね。なんか」

彩「いえ。こちらこそ。
守さんのお友達は楽しい人
が多いので嫉妬しますよ」

守「たいしたことないよ。
一生懸命生きてるだけで」

守達はデートを続けた。
冬休みの間はバイトと道場
とデートを積み重ねた。

そして・・・時間は流れて
冬休みも明けた。

司「おはよ。守君」

守「おう。おはよう。
寒いなぁ。冬のバイクは」

いつもの駐輪場にバイクを
止めて一緒に学校へ行く。

司「どうなの?彼女は?」

守「まぁ。順調かなぁ。
適当に付き合ってないし」

司「かわいかったもんね。
女のレベルも高かったし」

守「日本舞踊の名取やから
そりゃレベル高いっての」

司「日本舞踊?間の?」

守「そうそう。ちょっと
コンビニ寄っていこうや」

司「待ってよ~」

守は自分の事を語らない。
それは恋愛でも同じだった

貴重な冬休みも終わって
学校は3学期を迎える。

第37部-恋愛状態- 完

このブログを検索

ページビューの合計

Translate

連絡フォーム

名前

メール *

メッセージ *

QooQ