司「なんでも教えたげるよ
守君のことで聞きたい事が
あったら答えるよ~」
彩「じゃあひとつだけ」
司「なになに?」
彩「守さんは・・・
やっぱりモテますか?」
司「・・・っと」
一瞬沈黙が走った。
軽く答えられないから。
理子「モテない・・・
って言ったら嘘になる。
沢田君の事を好きな人は
学校でもよく聞くよ」
理子が代わりに答えた。
彩「やっぱりですか」
彩は少し落胆していた。
わかっていたことなのに
理子「でもね。それは
沢田君に寄って来る女子
が多いだけで沢田君から
寄っていってはないよ」
司「そうやね。いっつも
僕と一緒におるから」
フォローみたいに聞こえる
がフォローではない。
彩「いえ。いいんです。
私はもっと頑張らないと
いけないのがわかりました
他の女性の元へいかれない
ように頑張りますから」
司「やっぱ・・・違うよ。
この子・・・強いって」
司は女の強さを感じていた
京子さんを母に持つ司には
女の持つ強さが見えていた
守「じゃあそろそろ」
司「うん。じゃあまた」
彩「失礼します。また一緒
にお話したいです」
理子「うん。またね~」
司達とは別れた。
守「ごめんね。なんか」
彩「いえ。こちらこそ。
守さんのお友達は楽しい人
が多いので嫉妬しますよ」
守「たいしたことないよ。
一生懸命生きてるだけで」
守達はデートを続けた。
冬休みの間はバイトと道場
とデートを積み重ねた。
そして・・・時間は流れて
冬休みも明けた。
司「おはよ。守君」
守「おう。おはよう。
寒いなぁ。冬のバイクは」
いつもの駐輪場にバイクを
止めて一緒に学校へ行く。
司「どうなの?彼女は?」
守「まぁ。順調かなぁ。
適当に付き合ってないし」
司「かわいかったもんね。
女のレベルも高かったし」
守「日本舞踊の名取やから
そりゃレベル高いっての」
司「日本舞踊?間の?」
守「そうそう。ちょっと
コンビニ寄っていこうや」
司「待ってよ~」
守は自分の事を語らない。
それは恋愛でも同じだった
貴重な冬休みも終わって
学校は3学期を迎える。
第37部-恋愛状態- 完
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