第1016話 無縁

2023年9月28日

第37部-恋愛状態-

t f B! P L
彩「お姉ちゃん。
後でちょっといい?」

恵子「どうしたの?彩」

彩「ちょっと聞きたい事が
あって教えてほしいんです
自分でよくわからなくて」

恵子「じゃあ部屋おいで。
あたし着替えるから5分後
に来てくれたらええから」

彩「わかりました」

それから5分後・・・
彩は恵子の部屋へ行った。

恵子「何?教えてほしい事
っていうのは?」

彩「私今日始めて男の人と
話をしてて緊張しました。

今まで男の人と話をしても
ドキドキした事はないのに
なんでこんなに緊張するの
かわからないんです」

恵子「ドキドキしたん?
・・・彩が?」

彩「はい。なぜか話すると
恥ずかしくて緊張しました

小さい頃のピアノの発表会
みたいに緊張したんです。

それに・・・もっとお話を
したいとも思いましたし」

恵子「どんな男の子よ?」

彩「今日掃除に来ていた方
で私と同じ年の綺麗な方」

恵子「あー。覚えてない。
今日急いでたからなぁ~。
かっこよかったん?」

彩「お綺麗でした」

恵子「ふーん。彩ぁ。
それは初恋やと思うよ」

彩「初恋?ですか?」

恵子「その人の事考えたら
苦しいけど楽しくない?」

彩「そんな感じです。
どうすればいいでしょう」

彩「まさか彩が恋をねぇ。
恋愛に無縁やったのに」

彩「お姉ちゃんは・・・
彼氏といてそんな気分に
なったりしますか?」

恵子「あたしは・・・
ならへんなぁ。別に今の
彼氏そんな好きちゃうし」

彩「好きじゃないの?」

恵子「彩にはまだ早いかな
何人かと付き合ってるとね

そう好きじゃなくても
付き合えたりするねん」

彩「そうなんですか?」

恵子「純粋な気持ちがね。
段々となくなってくるよ。

今の彩は純粋に恋してる
から楽しいと思うけどね」

彩「なんか不思議でして。
こんなふわふわした気分」

恵子「頑張ったらいいよ」

彩「頑張る?どう?」

恵子「アタックするねん。
あなたが好きですって」

彩「そんな事言えません。
すごく恥ずかしい~」

女同士の会話は続いた。
キャーキャー言っていた。

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