彩「神戸の人ですか?
守さんは」
守「ええ。須磨です。
汚い海で有名なとこ」
須磨の海はかなり汚い
神戸では知られてるが
他県では知られてない
彩「あたしはよく
わからないんですけど
芦屋から須磨までの
距離は近いですか?」
守「遠いですね」
彩「そうなんですか」
彩はしょぼーんとしてた
親方「じゃ俺は戻るわ。
守はもう少しゆっくり
しておいたらええわ」
守「えっ?なんで?
うわっ。けっこう休憩
してしまってるやん」
時計を見るともう30
分も過ぎていた。
守も席を立とうとした
彩「あの・・もう少し
お話したいのですが」
守「すいませんけど。
遊びにきてるわけじゃ」
親方「守。おったれ」
守「・・・親方?」
親方「せっかくお嬢さん
が言ってくれてんねん。
もう少し休憩しとけ」
親方は仕事に戻った。
守をその場に残して。
守はそういう特別扱いが
嫌いなので不機嫌になる
彩「あの・・守さん?」
守「はい。なんでしょ」
彩「さっき日本舞踊の
お稽古で守さんが言ってた
事を先生にお聞きしました
そうしたら・・・先生が
驚いていました。
守さんは日本舞踊を
されてらっしゃいます?」
守「してはないですけど。
ビデオで弟と一緒に見てて
何度も研究はしてました」
彩「研究を?なぜです?
日本舞踊をしていないのに
日本舞踊の研究を?」
守「東洋武術やってるから
東洋武術にもいっぱい間は
ありますが日本舞踊にしか
ない間があるのでね」
彩「そうなんですか?」
守「ええ。常間や常間から
外す体の間は合気道や
少林寺でもあるからさほど
必要とはしないんですが。
間と間のあいだのすきま。
区切り、切断、響きがある
これが日本舞踊にしか
ないって教えられてて」
彩「ふわぁ。すごいです」
守「そこまで追求する必要
は無いといえば無いですが
型を中心にしてる以上は
やっぱり無視できなくて」
彩「演武ですか?空手で
武を演ずるって言うのを
聞いたことがあります」
守「普通はそうですけど。
俺の持ってるのは違います
演武じゃなくて演舞です。
決まった型を決まった通り
にはやってませんから」
ここは結構大事な部分。
筆者はずっと演武を演舞と
書いてきてて脱字してると
言われてきたけど黙ってた
脱字じゃないと言っても
説明必要だろうから。
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