理子「ふわぁ。はやぁ~
めっちゃ早いやんかぁ」
司「あれ迷惑やねんな。
パルクール入るから」
理子「パルクール?」
司「特別な道具使わんと
自分の体だけで障害を
跳び越えたりするねん。
よじ登ったりその上から
飛び降りながら移動して
動きが途切れることなく
効率的に動いていくねん
まぁ。簡単に言ったら
忍者に似てるって感じ。
めっちゃ危ないねんな」
パルクールはスポーツの
中でもかなり危ない。
ミスがそのまま怪我や
事故死に繋がってしまう
移動技術体系のひとつで
かなり高度な動きになる
道場の旅行で鬼ごっこと
いう名目でパルクールに
なってたのが最初だった
初めて見たときは・・・
それは鬼ごっこじゃない
と心の中でつぶやいた。
司「まっ。待ってたら
そのうち戻ってくるから
教室で待っとこーよ」
僕と理子は魂輝君の彼女
を連れて教室で待った。
戻ってくる間に魂輝君と
のなれそめを聞いていた
魂輝「待つですよ~守」
守「だぁ~。早いって」
階段を飛び降りていく。
コンマ1秒の動きを縮め
最短距離で動いていくと
差が詰められていく。
魂輝君は軽やかだった。
忍術の動きも入っていた
守「こうなったら・・」
適当に置かれていた画鋲
を落とし廊下にばら撒く
守「これで数秒ぐらいは
動きが止めれるやろ」
魂輝「止まったら・・・
パルクールは終わりです
どうしますか・・・」
魂輝君は止まらない。
勢いを更につけていく。
ダンッ・・・トッ・・・
壁に飛びつき蹴って渡る
時間のロスはそうない。
守「あかん。タマかなり
頭よくなってるやんけ。
もっと迷ってくれやぁ」
靴箱を通り過ぎて
そのまま外へ出る。
ここからは走り方が
変わり忍者走りになる。
スピードは落ちるけど
よけながら進む場合は
これが結果早いから。
魂輝「待つですよ~」
守「待ってたまるかぁ
あかん。タマが早い」
守君のスピードが
落ちてきていた。
魂輝君は落ちない。
きっちり鍛えていた。
魂輝「捕まえたでーす
さぁ。観念するです」
守「ハア・・ハア・・
もう観念したって。
逃げ切られへんから」
魂輝「騙されませんよ
欺こうと思っても残心
は残していますから」
守「はいはい」
教室に戻ってきた。
0 件のコメント:
コメントを投稿