第993話 1回勝負

2023年8月31日

第36部-有志バンド-

t f B! P L
司「もしかして・・・
僕のせいなんかなぁ?」

理子「沢田君ってほんま
に帰らせるからなぁ。
めっちゃ焦るねんよ~」

司「チャンスはいつも
1回だけって教えられて
るからしょうがないよ」

道場で学んだ事は大きい

勝負の場でもっかいとか
いうのは認められない。

勝負にやり直しはない。
いつでも1回勝負だから

「また」や「今度」とか
といったやり直し的な
考えは甘ちゃんの答えで
誰も認めてくれなかった

その部分は大きかった。

司「だからさぁ・・・
理子は後3日間やけど
頑張ってよ。僕は陰から
ちゃんと応援するから」

理子「うん・・わかった
ありがとう。司」

司「じゃあ。帰るよ。
それだけ言いたかった。
ごめんね。邪魔して」

理子「ううん。いいよ。
じゃあまた明日ね~」

僕は家に帰っていった。
今日話ができてよかった

気分がスッキリした。

司「後は守君か・・・」

守君にも電話をした。

守「はい。・・司か?」

司「ごめん。守君」

守「俺はええねんけどや
宮城めっちゃ落ちててや

練習ならんからどうにか
しろ。明らかに司の事が
気になってるからやぁ。

後3日しかないねんや」

司「その事やけど・・」

僕は守君に説明をした。
そして何度も謝った。

守「嫉妬やったんか?」

司「先生に笑いこらえて
嫉妬って言われた・・」

守「憲吾とかが知ったら
バカにされてたやろな」

司「うん。完全にネタに
されてたと思う・・・」

守君と遅くまで話をした
久しぶりにスッキリした

そして・・・そのまま
僕はバイトに明け暮れて
3日が過ぎていった。

みんなの邪魔をせずに
心の中で応援をしていた

そして・・・今・・・
現在に・・・戻る。

司「人増えてない?」

女「めっちゃ増えてる。
有志バンドって朝から
見るもんなんかなぁ?」

僕達は1年だから文化祭
の観客の量がわからない

開始時間まで後5分・・
じっと待っていた。

その頃・・・

ジュン「間に合ったなぁ
体育館はどこやろな?」

イマキ「あっこあるやん
そんじゃあ行くかなと」

文化祭には来なさそうな
オシャレな格好をした
ジュンとイマキがきた。

女「うわぁ。ちょっと。
あの人かっこええ~」

女「音楽してるんかなぁ
ちょっとついていこ~」

観客達にも目がついた。
注目の的になっていた。

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