僕は理子に電話をかけた
コール音がドキドキした
理子「・・・はい」
電話に出た理子のトーン
はやたらと暗かった。
司「理子?本当にごめん
電話に今気づいてんよ」
僕は普通に話をした。
しかし・・沈黙が続いた
理子「今日さぁ・・・
怒ってたやんかぁ・・」
司「そのことやけど・・
本当にごめん。理子。
今から会えないかな?」
理子「えっ・・・?
今からってもう10時」
司「ダメかな・・・?」
会って話さないとダメな
気がしていたから・・・
理子「ううん。いいよ。
でも・・・どこで?」
司「僕が理子の家の前
まで行くから5分後で」
僕は電話を切ってすぐに
理子の家に向かった。
近いので早く着いた。
理子の家の前に着くと
理子は玄関の前にいた。
司「ごめん。遅れた?」
理子「ううん。大丈夫。
わざわざ走ってきたん?」
司「うん。走ってきた」
家の塀の前で話をする。
理子「司・・・ごめんね」
司「えっ?なにが?」
理子「今日・・・学校で
なんか怒ってたやんか・・
ずっと・・気になってて」
司「それなんやけど・・・
ごめん。僕が悪かってん。
理子はなんにも悪くない。
全部僕が悪かってんよ」
理子「えっ?」
司「僕・・・嫉妬してた。
かっこ悪いねんけど・・」
理子「嫉妬って?司が?」
司「今日道場でうちの先生
に相談しててさぁ。そんで
笑いこらえられながら
言われたんやけどね~。
司。それ嫉妬や。やきもち
やいてるだけやんけって」
理子「司が嫉妬って・・・
初めてやないの?」
司「だからわかんなくて
いらいらしてたんやんか。
ほんと・・・ごめんね」
理子「よかったぁ~。
もうあたしなにしたか
全然わからんかってんよ
こんなんで振られるとか
絶対嫌やったからさぁ。
今日は全然練習に力が
入らんかってんよ~」
司「えっ?そうなん?」
理子「うん。沢田君に
やる気ないなら帰れって
言われて帰らされてん」
理子は帰らされていた。
あまりにも気が抜けてた
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