野田「嫌いなったか?
理子ちゃんのことが」
僕は首を横に振った。
理子を嫌いになんて
なれるわけがない。
司「でも・・・なんか
理子が他の人と一緒に
いて楽しんでるのを
見ると・・・なんか
いらいらしてきて・・
特に守君と仲良くして
るの見ると辛くて・・
もう・・自分の気持ち
がわからへんくて」
野田「守とって?」
司「今度文化祭で・・
バンドする事なってて
それで・・・一緒に」
野田「あ~。そっかぁ
そんで?どうした?」
司「どうしたって・・
どうしたらええんか
わからへんから先生に
相談してるんやんか」
野田「わからんって?
司。マジで言ってる?
そんなアホなこと?」
司「アホなことって?
真剣なんやけど・・」
野田「いやいや。
真剣にそんなことを
言われてもあかんわ。
笑ってまいそうや。
俺も恋愛って得意や
ないけどそれはさすが
にそれはわかるぞ?」
先生は笑いをこらえた
僕はそれがむかついた
司「なんなの?」
野田「ただのやきもち
やんけ。司の嫉妬や」
司「嫉妬?僕が?」
初めて・・・知った。
やきもちって気持ちを
野田「いつも隣にいた
理子ちゃんが司の隣に
いなくなってはじめて
わかったんちゃう?」
司「そういえば・・・
いつもいたかも・・」
野田「司はちょっと
勘違いしてもうてるねん
人は人や。物じゃない。
喜怒哀楽の感情がある。
感情があるから難しい。
そして難しいから悩む。
彼女やったらなおさらや
どっちかが我慢をせな
あかん時が多いし理不尽
な事言われることもある
なんでこんなに言われな
あかんのやろ?とかって
よーく思うしな・・・」
僕はすごく不思議だった
司「先生は・・・なんで
我慢ができてるの?」
野田「んー。それはな」
そして・・・先生の言葉
に僕は感銘を受けた。
野田「男だけが我慢を
してるわけやないねん。
女は女で違う部分で色々
我慢をしてるはずやしな
だからな。覚えておけ。
女は女で我慢をしてる。
単純なことやねんけど
感情があるから難しい。
これを知ってるかどうか
で全然変わってくるぞ」
先生はアドバイスをくれた
僕はそれが嬉しかった。
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