第989話 もやもや

2023年8月26日

第36部-有志バンド-

t f B! P L
それからは・・・
僕は理子を避けていた

理子は理子でバンドの
みんなと話をしていて
僕は必要なかった。

最近僕は学校終わって
道場で鍛錬していた。

司「ぐぬぬぬぬっ」

憲吾「珍しいやんけぇ
剛法でくるってやぁ」

防具をつけて殴り合う
組み手をしていた。

ただ・・・力任せに。

憲吾「まだまだ甘~い
防御できてへんやん」

ドシイイッ・・・ドッ

司「うあっ・・・」

中段に蹴りを食らって
肘を振り上げられた。

憲吾「どうしたんや?
最近隙だらけやんけ」

司「別になにも・・・
憲吾。もっかいやろ」

憲吾「俺はええけど。
柔法使わへん司は
つまらへんねんけど」

司「ええねん。僕も
打撃覚えたいからぁ」

僕はいらついていた。

理子にいらついたのか
自分にいらついたのか

理由はわかんなかった

ただ・・・自分の中で
もやもやがあった。

それを消したかった。

野田「よーし。やめ~
今日はこれで終わり」

憲吾「司。終わりや」

司「もう?そっか」

僕は先生の元へ行った

司「先生・・ちょっと
だけいいかな・・?」

野田「どうしたんや?
なんか悩んでんの?」

司「なんか自分の事が
全然わかんなくて」

野田「迷ってるんやな
わかった。話し聞くから
先に着替えてこいや」

司「はいっ」

僕はすぐに着替えた。
そして先生を待った。

野田「ほれ。司」

司「わっ。ありがと」

ジュースをくれた。
地べたに座って話す。

野田「んで話しって?」

司「実は・・・」

僕は先生に全部話した。

野田「なるほどなぁ」

司「理子を見てると・・
なんかいらついてきて。

理子は別になんにも悪く
ないのに・・・」

自然と涙が溢れてきた。
自分がかっこ悪くて・・

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