第983話 ついてくる者

2023年8月19日

第36部-有志バンド-

t f B! P L
井崎「せやから・・・」

守「文化祭やったら
キースみたいになれる
っていうことやろ?」

井崎「・・・うん」

少し沈黙が続いていた。
そして・・・動いた。

守「お前ら。覚えてるか?
ガストで話してたこと。

文化祭やし楽しくやれたら
ええと思うって言った事」

井崎「うん。覚えてる」

守「それでよくないか?
文化祭にライブハウスの
感じをわざわざもって
くる必要あるかな?」

仁木「せっかくやから
あの熱さがあったほうが
ええと思うんやけど」

守「1番目の演奏やで」

仁木「あっ・・・」

守「俺はライブハウスの
感じなんて必要ないから

ライブハウスの感覚で
やりたいんやったら同じ
ライブハウスのやつらを
探すべきやったやろ?」

仁木「でも・・・」

井崎「仁木。違うねん。
ここは学校やってことを
忘れたらあかんねんや」

仁木「そうやけど・・」

有山「わかってんのか?
お前がそんなんやったら
追放せなあかんねん」

仁木「なんでよ?」

有山「俺と井崎は沢田君
の意見に賛成やからや」

仁木「なんなん?2人共
裏切る気なん?」

井崎「裏切るとか違うわ
お前だけやねん。いまだ
わかってへんのは」

守「ドラムは俺が探すわ
じゃあ曲目は明日決めて
発表するから。それで」

有山「うん。お願い」

仁木「なんなん?なんで
そうなっちゃうんよ」

守君は先に帰ってった。
理子も一緒に帰った。

有山「お前だけや・・・
時間を無駄にしてんの」

井崎「沢田君見てたら
そういうのわかるやろ」

仁木「でもなぁ・・・」

井崎「沢田君ってやっぱ
なんか違うよな」

有山「バンドやってない
のが不思議でしゃあない」

井崎と有山も帰りだす。
仁木の相手をしなかった。

仁木「ちょっと・・・」

ついてくる者と・・・
取り残される者との差が
仁木にはわからなかった。

そして・・・その日の夜。

自分のバンド連中と
そのことを話してた。

仁木「どー思う?それって
あたしが悪いんかなぁ?」

女「悪くないんやない?
文化祭なんて出る必要
なんてなくない?」

仁木「そうやねんけど」

女「ライブハウスに出てる
のにいちいち文化祭に出て
実力差示してどうすんの」

バンドの連中は文化祭の
有志バンドを下に見てた

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