第965話 行動の責任

2023年7月29日

第35部-魂輝の平日-

t f B! P L
野田「さぁ。次行こうか
さっさと立ちなよ~」

母親「っ・・・」

母親は声が出せない。
初めて見る男の殴り合い

父「はっ・・・はっ」

足をガクガクさせながら
必死に立とうとしていた

だけど・・・立てない。
先生が手を掴んで起こす

野田「残念やけど・・・
まだわかってへんみたい

わかるまで続けるから」

父「すごい・・・怖い。
息が・・・苦しくて」

ペチッ・・・

父が2発目を殴った。
力は入っていなかった。

そして・・・

野田「それでいいんかぁ
あんたが守れんかったら
侵略されるんやぞぉ?」

ドッ・・・ズシャア

先生は肝臓打ちで殴った
ボクシングの殴り方だ。

父「ぶあっ・・・」

父親はその場で倒れこむ
うつぶせで倒れ込んでた

野田「ふーっ。よし次。
さっさと立て。いつまで
寝てるつもりなんや?」

先生は待っていた。
起き上がってくるのを。

父親は立ってこない。
立ってこれなかった。

母「もうやめて。こんな
事して何の意味あんの」

母親が止めに入ってきた

野田「意味なんてない。
お互いただの殴られ損や
ねんからな」

母親「・・・えっ?」

野田「わからへんか?
あんたの旦那は奥さんの
発言と子供の行動の責任
を代わりにとってるねん

俺はあんたらの意見を
正しくするわけにいかん

そっち側は俺の意見を
正しくするわけにいかん

お互いに譲られへんねや

せやけどこのままどっち
かが我慢して黙っとった
てモヤモヤ残ってしまう
だけで解決せーへんねん

解決しない姿を見させて
子供に何を伝えるねん。

親が助けてくれるってか
何やっても親の助けか?

そんな事教えたいんか?

年とってったら自分の力
で生きていくんやろが。

自分の手でなんとかして
いく強さが必要やろうが

なんでチャンスを奪う?
成長するチャンスやんけ

子供よりも親がきっちり
大人にならんかいやぁ」

怒声が響き渡っていた。
親に対して怒っていた。

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