先生は柔軟を始めていた
そしてさっさと動きつつ
太極拳をこなしていた。
父「やめましょう・・・
野田さんと殴り合うって
俺には・・できません」
野田「やらなあかんやろ。
子供の為にも奥さんの為に
も責任をとるって言う事は
痛みを伴うってことを教え
てやらんとわからんって」
親「なんなの・・この人」
母親は追い込まれていた。
自分の正当性が否定される
ここまで追い詰められた。
野田「じゃあ。やろうか。
外野は下がって見ておけ」
父「野田さん・・・俺は」
野田「わかってる。あんた
だけはわかってると思うわ
でもな・・・あかんねん。
あんたが見せなあかんし
ここで決着つけておかんと
ずっと引きずってくねん。
こいつら・・ガキも・・」
父「野田さん・・・」
全員が凝視していた。
それを感じた父親も・・・
この場から逃げられない
その空気を感じとっていた
父「わかりました・・・」
野田「じゃあ先に来いや。
俺が提案したんやから俺が
後攻でええから。筋を通す
だけの力を込めてこいや」
父「はい・・・いきます」
父親は大きく振りかぶって
先生の顔を思いっきり殴る
ガッ・・・
母「ひっ・・・」
不良「うわっ・・・」
大人が大人を殴る・・・
その光景は・・・怖い。
父「つっ・・・」
野田「お~。いってぇ」
先生は一歩も動いていない
きっちり受け止めていた。
魂輝「珍しいですね。
いつもは浮身で飛ぶのに
内功で硬めてましたね」
野田「次は俺の番やな。
きっちり後悔させたる」
コォォォッ・・・
息吹をかけ型を取る。
場の空気が・・・変わる
恐怖が辺りをつつみだす
そして・・・
野田「行くぞ踏ん張れ」
父親の横に廻り込んで
正拳突きの構えをとった
それが意味するのは・・
父親「怖ぇ・・・怖い。
こんなん受けたら・・」
くらった後の恐怖だ。
どうなるか想像できない
野田「ハァッ!!」
ドボッ・・・
父「おあっ・・・」
ドサッ・・・バタッ・・
父親はその場に倒れた。
肝臓に正拳突きが入った
耐えられる訳がなかった
ぴくりとも動かない。
臓器の攻撃をまともに
受けたらまず耐えれない
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