倒れた不良に覆いかぶさり
手首を極めて腕絡みに入る
不良「ぎゃあああっ」
手首と肘への激痛が走る。
魂輝「簡単にとらせてたら
怪我します。こんな風に」
そして腕をゆっくりと後ろ
に持っていき肩を外した。
不良「うあっ・・・あっ」
不良は声になってなかった
声を出すのも辛かった。
周りで見てたヤンキーは
びびって動けていなかった
簡単に人を壊していく魂輝
の姿が恐ろしかった。
それに・・・終わらない。
魂輝「肩が外れたぐらいで
終わったと思ってます?」
桐山「おい・・・沢田」
魂輝はアンクルホールドを
とって足を極めにいった。
アキレス腱を押さえ足首を
力で下に向けていた。
地獄が・・・始まっていた
そして・・・5分後・・・
不良はもう失神していた。
桐山「・・・殺した」
喧嘩に慣れていない連中は
失神する瞬間を見ると怖い
死んだと勘違いをするから
魂輝「こんなレベルで・・
喧嘩を売ってたんですか」
魂輝はガッカリしていた。
手ごたえがなかったから。
魂輝「喧嘩をなめてたら
ダメなんですよ。格闘技
とは違うんですから」
軍隊戦闘技術を使ってまで
喧嘩した意味がなかった。
魂輝「もう終わりですか?
まだ始まったばかりです」
不良達は動けなかった。
完全に心が折れていた。
魂輝「そうですか・・・
じゃあ僕は教室に戻ります
あっ。そうです。不良なら
もっと気持ちを張るですよ
短い青春に全てを差し出す
のなら命張って戦うです」
魂輝は教室に戻っていった
地獄の時間が解放された。
不良「ヒイッ・・・ヒイ」
桐山「だから言ったやんけ
沢田ともめたらあかんて」
不良達は怯えて泣いていた
目の前の現実が怖かった。
そして・・・この喧嘩が
子供達の問題ではなくなる
ガラッ・・・
先生「沢田。どこいってた
授業始まってるんやぞ」
魂輝「ごめんです」
休み時間が終わって遅れて
教室へ戻ってきていた。
桐山「おい。立てるか?」
不良「あぐっ・・・あっ」
不良はずっと泣いていた。
肩を外され足を折られて
アキレス腱も伸びていた。
肩を貸すにも貸せない。
動かそうにも動かせない。
どうしようもなかった。
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