第951話 同感

2023年7月15日

第35部-魂輝の平日-

t f B! P L
京美「え~。そうなんやぁ
先生ってみんなのぉ?」

守「そうそう。俺も司も
タマもあの人が先生や」

京美「パパが言ってた
元ヤンの先生やんね~?」

司「そうそう。元ヤンで
暴走族の総長やってんで。

暴走族の総長やったことは
やたら隠したがってる」

京美「なんで~?」

守「イメージが悪いから
隠したがってるみたい」

京美「あ~。そっかぁ」

魂輝「でも僕は先生だから
指導聞けてる部分あります

先生じゃなかったら言う事
聞けてないと思ってます」

守「それは同感やわ」

京美「それはなんで~?」

守「きれいごと言わないし
おさえつけてこないしな」

京美「どういうこと?」

司「学校の先生みたいに
良い事だけ言わへんねん。

それに自由にされてくれて
責任の取り方教えてくれる

成長する部分っていうのを
成長させてもらえててね」

魂輝「表と裏の使い方も
きっちり教えてくれます」

京美「なんかすごいね~」

酒を飲むと会話が弾む。
酔っ払い同士が話してた。

そして・・・前中は・・・

前中「・・・ごめん」

不良「俺じゃあかんか?」

前中は断わっていた・・
断わるのは辛かった。

前中「あんたのことを
好きな人多いやんか・・」

不良「そんなん関係ない。
俺はお前が好きなんや」

前中「でも・・ごめん」

不良「なんでや・・・
他に好きなんがおるんか」

前中「・・・うん。いる」

不良「・・・沢田か?」

前中「・・・うん」

告白してくれた相手に前中
も自分の気持ちを伝えた。

それが筋と思ったのだろう

不良「わからへんわ・・・
沢田は不良ちゃうやんけ。
沢田のどこがええんや?」

前中「それは・・・」

言えなかった。魂輝達が
楽しそうにしてたことは。

不良「あいつは不良とは
ちゃうやんけ。せやのに
なんであいつやねんや」

前中「・・・」

不良「喧嘩が強いって
噂があるからか?」

前中「・・・」

前中は黙っていた・・・
不良は興奮している。

何か言うと刺激を与えて
しまうのが怖かった。

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