司「なんか難しいなぁ。
生きる事って・・・」
野田「思い通りには
いかへんこと多いからな
だいたいなんでも思った
通りにいくと思ってる人
が多いってのもあるな」
守「そうなんかな?」
野田「なんとかするって
だけの力が無い人多い」
司・守「あぁ~・・・」
僕達が中学生の頃に道場
で先生がみんなに向けて
何度も言ってたことだ。
なにもしていない人間に
頼ることはひとつもない
だってなんにもできない
なんにもできない人より
なんとかする人を頼れ。
なんとかする人ってのは
一緒にいて安心できる。
だからなんとかする力を
求めろ。手に入れろと。
守「なんとかしてきてる
つもりなんやけどなぁ」
野田「なんとかしてると
思うわ。司も守もどうせ
周りからはなんにもして
ないように見られてる」
司「そうなんかなぁ?」
野田「苦労してるように
全く見えへんからなぁ。
どうせ語らへんやろ?」
司「語るって?」
野田「いちいち自慢する
みたいに自分のやってる
事を忙しそうに言う事」
司「それは言わないかな
自慢でもなんでもない。
っていうか先生が語るな
って言ってたんやんか」
野田「あれ?そだっけ?」
司「語ると格が下がるから
いちいち言うなよって」
野田「そうそう。あれ?
俺言ってたっけなぁ?」
司「軽いなぁ。もう~」
野田「まぁ。あれや。
表向きは穏やかに学校で
普通に高校生しとくねん
学校が終わったら好きに
してたらええからな~。
ばれへんようにやれよ」
司「は-い」
守「そんなこと言う人は
先生ぐらいと思うわぁ」
野田「ええねん。俺は
教育者とは違うねんし」
司「先生みたいな人が
教育者でもいいと思うよ
リアルで綺麗事言わない
先生が必要と思うから」
野田「それは嫌やなぁ~
教育者は全員同じ色に
染めようとするやんか。
自分の都合のええように
育てようとしてるしな~
そんなんより十人十色で
あたふたする方がええ。
俺は指導者でええねん」
守「先生らしいな。でも
そんな先生やからみんな
個性があるんやろうな」
司「うん。そう思うわぁ
居心地がいいもんなぁ」
先生は難しい事をしてる
それはみんなわかってた
そういう事を語らない
先生だから僕達はずっと
先生から学んでいた。
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