第927話 写真

2023年6月7日

第34部-後のけじめ-

t f B! P L
司「先生の若い頃の写真
とかってのはないの?」

野田「あるよ。ちゃんと
大事にとっておいてる」

守「見たいな。それ」

司「うん。見たい」

野田「しゃあないなぁ。
ちょっと待っとけや」

先生がアルバムを取りに
いって戻ってきてくれた

野田「ほれ。見ろや」

僕と守君は見せてもらう
じっくりと見ていた。

特攻服を着てる先生の
若い頃に学校の人達と
一緒に写っていたり・・

そして気がついた。
少し違和感を感じていた

司「先生・・・これって
もしかしてこれが・・」

野田「あん?あぁ・・・
それがインカの連中や」

そこには・・・若い頃の
父さんや守君の父さんが
一緒に写ってたりしてた

学校の制服だったり・・
黒いコートを着ていたり

青春時代が感じられた。

野田「そんでなぁ・・・
それが・・ロバートや」

司「・・・」

守「・・・」

僕達は黙って見ていた。
声が出せなかった。

生徒会室だろうか・・・
みんなと一緒に写ってた

瀬戸さんや先生達と一緒
に写っていたりしていた

そして・・・
母さんと由紀さんも・・

ロバートの隣で・・・
見せる表情が特別だった

僕達には見せない表情だ

野田「はい。終了や」

司「あっ・・・」

先生に取り上げられた。
もうちょっと見たいのに

野田「知らないほうが
ええこともあるねんな。
興味本位で見ていいのは
さっきのとこまでやわ」

守「そうや・・・ね」

興味本位で知っていい事
と知らないでいたほうが
いいことがある・・・

野田「まぁ。でも・・・
天野のとこ倒してもな。
倒した守と司がへこんで
しまったらあかへんわ」

司「でも・・・」

野田「正当な勝者が敗者に
同情してどうするよ?」

守「同情ちゃうけど・・・
なんていうんやろ。今回で
俺らがやってしまった後の
事後処理ができへんから」

野田「あー。そうやなぁ。
やりっぱで終わりやしな」

僕達がへこんでたのは・・
倒した責任がとれない事だ

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