守「ロバートは・・・
どうやったん?」
野田「・・・ロバートは
完全に別格やった。あの人
には未だ頭があがらへん」
守「強かったから?」
野田「強いだけやったら
魔人さんのほうが上や」
司「怖かったとか?」
野田「怖いだけやったら
死神さんのほうが上や」
司「じゃあ・・・なにが」
野田「んー。なんやろうな
その場の支配力がすごくて
とにかく間違わへんかった
判断と行動が違うねんな。
他人に背中も預けてたし。
それに表と裏をきっちりと
使い分けて行動してたな」
守「間違わへんかった?」
野田「1回も間違ったとこ
見たことなかったけどな。
さすが頂点って思ったわ」
司「陰と陽ってこと?」
野田「もっと簡単な事や。
表向きと裏の顔が違うねん
学校で威張ることはないし
目立った事もしてなかった
それに誰にでもできる事を
ちゃんとやっててんなぁ」
守「けっこう普通やんか」
野田「そう。普通やった。
そこがうまかったんよなぁ
アホみたいに学校で威張り
先生に刃向かって殴って
問題起こしてくれてたら
ただのバカやってんけど」
司「違ってたってとこ?」
野田「あぁ。全然違うねん
静かに先生達黙らせてた。
なんも問題起こさへんし。
起こしても揉み消してた。
結局学校で問題起こすのは
中途半端な不良達やった。
学校をやめるのがかっこ
いいと思ってるやつらや」
守「先生は元ヤンでそんな
ほうじゃなかったん?」
野田「痛いとこつくなぁ。
確かにやめようとしたよ。
高校入ってすぐぐらいに
ヤンキーが俺だけやったし
つまらなすぎてたから・・
でもなぁ。瀬戸を見てて
ロバートを知ってインカの
人達と触れて知ったんや。
学校で暴走族を求めている
俺がおかしかったんやって
自分軸がずれてたんやな」
司「そんでどうしたの?」
野田「真似たね。とにかく
俺はインカに憧れたんや。
金魚のフンみたいにな。
嫌がられてもついてってた
世界観が違っててなぁ。
俺なんて相手にもされて
へんかったんよなぁ。
もしできることなら・・・
俺はこの人達と一生一緒に
つるみたいって思ってな。
大学も行って卒業もして
わざわざ面接受けたんや。
そんでもう人生の半分ほど
一緒に過ごしてきてるわ」
守「じゃあ高校で瀬戸さん
やロバートと会ってないと
したらどうなってたかな」
野田「高校中退してたな。
そんで族1本やったかな。
短い青春に全て張って・・
誰も褒めてくれへんやろな
族を引退したら・・・
わからへんなぁ。今頃は
自分の人生文句ばっかり
言ってたんちゃうかなぁ」
司「なんかリアルやね。
不良の人生って・・・
そんな感じかな思うし」
不良は今だけが楽しければ
いいと思っているような
感じがする人が多かった。
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