第921話 必死で勝負

2023年5月31日

第34部-後のけじめ-

t f B! P L
野田「なるほどな」

司「先生は天野さんのこと
知っているんですよね?」

野田「うーん。1回だけ
会った事あったと思うわ。
圭吾もおったと思うけど」

守「それは言ってました。
先生がルシエド潰そうと
してたっていうことも」

野田「潰す気はなかったよ
せやから潰れてへんやん。
潰れるかどうかは最終判断
を下す向こうに与えてる」

守「言う事怖いんですよ。
先生の一言っていうのは」

先生は兵法や戦術とかを
フルに使うので簡単に物事
を言うので怖かった。

守「俺が勝ったら・・・
ダメやったんですかね?」

野田「いや。勝っていい。
別に負けてもよかったな」

司「どういう事ですか?」

野田「ヤンキーってのはな
色々おるけど圭吾とか天野
はトップ張ってるからな。

わざと負けるってことを
してたらあかんねんや」

司「わざと・・・?」

野田「圭吾も天野も看板に
のっかってないやろからな
必死で勝負してると思う。

それは小さい事でも大きい
事でも必死になってるやろ

その必死に対してわざと
負けるようなんは失礼や」

守「でも・・・俺らが
勝ってバランス崩れたら」

野田「あはは。なめすぎや
そんなんで崩れるかいや」

司「・・・えっ?」

野田「不良やっとったら
だいたいどっかで負けるわ

それで崩れるようなやわな
精神しとったらできへん」

守「負けたらあかんような
場面で負けてもですか?」

野田「それでもや。俺も
大事な場面で負けてたわ。

中1の時と中3の時になぁ
村田にタイマンで負けた。

俺の最強伝説作るはずが
そっこうで潰されてたな」

司「おじさんってそんなに
強かったんや・・・」

野田「村田は強すぎたな。
まぁ双龍の片割れやから
しゃあなかったんやけど」

守「それで・・・先生は
立ち直れたんですか?」

野田「最初はあかんかった
さすがにへこんでもうたわ

でもな・・・そっからや。
あかん時に底が見えるねん

俺は追いかけたんや。
自分よりも格上の連中を」

司「それで?」

野田「気がついたら憧れた
そんで器が違うと知った。
それがお前らの親やった」

守「ダディがそう?」

野田「そう。そんで司の
父さんもそうやった」

司「父さんもか・・・」

僕達は・・・気になった
もう一人の・・・父親が

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