圭吾「野田さん。深いな。
やっぱ憧れてまうわぁ」
野田「おいおい。違うやろ
現役がOBに憧れるなや。
現役はな。現役から学べ。
格上の存在を見つけるねん
同じ現役のライバルとか
同士とかから影響受けてな
同世代でこんな人がいる
っていう事が糧になるねん
俺は現役には教えられへん
時代が違うってのもあるし
お前らは言って聞いてたら
あかん存在やねんからな。
ヤンキーが言われた事しか
できんかったら優等生や。
だったらつっぱるなって
ことなってまうやんか。
お前らは同じ現役から学べ
見て盗んで吸収しとけ」
圭吾「深い。深いわぁ」
野田「あっ。もう時間や。
悪いけど俺指導あんねん。
先に帰らせてもらうわぁ」
そういって帰っていった。
帰る時はあっさりとしてた
俺と圭吾は2人になった。
圭吾「ほれ。立てるか?」
天野「あぁ・・・悪いな」
圭吾が俺に手を差し伸べた
俺は手を掴んで立った。
圭吾「挨拶が遅れたな。
俺が6代目ルシエド総長の
泉 圭吾や。よろしくな」
天野「あぁ。よろしく。
俺は6代目ルシファー総長
天野 礼二や」
圭吾「まさか6代目の総長
がいじめられてたとはな」
天野「・・否定するか?」
圭吾「バーカ。否定せんわ
さっき野田さんが言ってた
やんけ。並大抵の努力じゃ
なられへんって。5代目の
八巻総長が選んだんやろ?
それならそれでええやん」
天野「お前・・・偉いな」
圭吾「もう俺らの代や。
5代目はあーやったとか
言われてたくないやんけ」
天野「お前でも・・・
それを言われてるんか?」
圭吾「あぁ。言われてる。
5代目と比べられてるわ。
けっこう辛いもんやぞ?」
天野「お前も・・・か。
ははっ・・・ははははっ」
圭吾「何がおかしいねん」
天野「いや・・・俺もな。
ずっと比べられてるから」
お互い・・・一緒だった。
先代とは比べられていた。
みんなそれぞれ色々ある。
俺だけじゃなかったから。
それから俺は圭吾と色々と
一日中話し合っていた。
こうして俺は圭吾も知って
お互い認めあうことになる
そして・・・
俺達ルシファーは正解か
どうかはわからないけども
ずっと信念を通してきた。
それから2年が過ぎ・・・
知らない間にさらに仲間が
増え組織力もついていた。
5代目ルシファーと比べ
られる事もなくなっていた
なんかあった時は秀か丁治
が動いて治めてくれていた
俺が出なくてもいいように
配慮していてくれた。
俺は・・・仲間に恵まれた
そして・・今に至っている
これが・・俺の暗い過去だ
第33部-強者と弱者- 完
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